若手懇談会前回の講演会
112回講演会報告について


第112回若手懇談会開催報告

【日時】2013年10月11日(金)13時30分〜17時40分
【場所】日本ガラス工業センター
【テーマ】大先輩に学ぶ

[講演1]「微粒子分散ガラスと非線形光学材料」
      名古屋大学名誉教授 中村新男 先生

半導体微粒子分散ガラスと金属微粒子分散ガラスが示す非線形光学特性を中心として、微粒子研究の始まりから応用への進展、現在のナノテクノロジーに至るまでの経緯を説明していただきました。非線形光学材料の基礎に加え、半導体微粒子と金属微粒子の非線形光学特性に現れる、それぞれのサイズ効果について理解することができました。これまでの経緯と基礎を学ぶことによって、現在のナノテクノロジーへの興味が増しました。 中村先生ご講演



[講演2]「ガラスの電気化学挙動およびXPS O1s Binding Energyによるガラスの電子構造解析」
      岡山大学名誉教授 三浦嘉也 先生

ガラスの電気分解、ガラス融液の熱起電力、XPS O1s化学シフトについて講演いただきました。ガラスの電気分解については、様々な組成のガラス融液中におけるアノード電極やカソード電極における電気化学反応を説明していただきました。ガラス融液の熱起電力については、三電極法を用いて熱起電力を測定し、ガラス融液の熱起電力を左右する因子を解析した研究について説明していただきました。最後に、XPS O1s化学シフトからガラスの化学結合状態を解析する手法について説明していただきました。ガラスの物性測定及び解析手法についての理解を深めることができました。 三浦先生ご講演



[講演3]「迷いながらも歩き続けなければならない」
     東京工業大学名誉教授 川副博司 先生

現代の日本人を取り巻く社会環境と同環境が生まれた経緯、我々が目指す姿について講演していただきました。我々若者が置かれる環境について、ヨーロッパでの航海術の発展から始まる歴史的背景やアメリカ人との価値観の違いなどから解説していただきました。また、目指す姿として地球環境への負荷が小さい、国土に見合った経済や生活の規模を紹介していただきました。我々の置かれる環境を改善する手段は存在するが、実現までには多くの時間と忍耐が必要であると感じました。あらゆる機関、組織、個人が、それぞれの立場から改善策を考えることが重要と感じました。 川副先生ご講演



 今回、「大先輩に学ぶ」をテーマに先生方にご講演いただきました。多くの方にご参加いただき、興味深い講演に多くの質問があがりました。ご講演頂きました3人の先生方、ならびに多くの参加者の皆様には、講演後の懇親会にもご参加頂きました。懇親会では3人の先生方から若手に向けたアドバイスと期待の言葉を頂き、貴重な経験となりました。本会を良い交流の場として積極的にご活用頂きましたことに感謝致します。今後ともNGF若手懇談会をよろしくお願い致します。

以上

2013年10月21日
若手懇談会 副会長
岩尾 克・細川純平




講演会アンケート結果 過去の講演会

若手懇談会のトップページへ戻る