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Asahi Glass Co., Ltd Nippon Sheet Glass HOYA Glass Nippon Electric Glass

事業報告及び計画
平成27年度事業報告書  平成28年度事業計画

平成27年度事業報告書
平成27年4月1日より平成28年3月31日まで
[T]事業の概要

ニューガラスフォーラムは、平成27年7月に設立30周年を迎えることができた。機関誌“NEW GLASS”11月号(第116号)の記念号においても多くの方からメッセージを頂戴したが、この30年の間、各方面の方々から、ご支援・ご指導・ご協力頂きましたことを改めて感謝したい。
 一つの節目を迎えたニューガラスフォーラムは、平成27年度は以下のような事業活動を進めてきた。
研究会・セミナーは昨年度に比べて参加者数は若干減じたが、それぞれの開催テーマにおいては活発な討議が行われた。ガラス産業連合会(GIC)を始めとする他団体との連携は未達であったが、その実現に向けた検討を開始した。ニューガラス大学院は、特に基礎課程において参加者数が増加した。この状況を受けて、次年度からは基礎的な内容をより充実させる方向で活動を展開する予定である。国際ガラスデータベースは登録データ数向上を引き続き行いつつ、操作性向上やネット環境対応等を実施した。溶融シミュレーション研修会は、教育目的の研修会をいったん終了した後、溶融に関わるシミュレーションを基軸とした研究会を開催し新たなスタートを切った。その他の事業活動は概ね計画通りに推移した。また、ガラス産業連合会(GIC)としては、環境広報部会、環境技術部会、プロセス・材料技術部会等へ参加し活動を行った。特にセラミックス協会ガラス部会との間で、いくつかの連携活動を進めることができた。

以下、定款の箇条に従い、平成27年度の事業報告を述べる。

1. ニューガラスに関する産業及び技術開発動向等の情報の収集及び提供 (定款 第4条第1項第1号関係)

ニューガラスフォーラム・ホームページの充実        
 「シーズとニーズの出会いの場を提供する」というニューガラスフォーラムの使命の達成手段としてホームページを維持し、最新情報をユーザー・会員等に向けて価値あるサービスを提供した。アクセス件数は累計で39万6千件に達した。(平成28年3月末現在)

2.ニューガラスの産業及び技術開発等に関する調査
  (定款 第4条第1項第2号関係)

 ガラス産業技術戦略2030年<ロードマップ改訂版>のフォロー       
 技術動向のウォッチングとともに、策定から5年が経過したことから、その改訂見直しに着手した。

3.ニューガラスに関する研究開発 (定款 第4条第1項第3号関係)

三次元光デバイス・ナノガラス研究事業     
 平成26年度に引き続き、NEDOプロジェクト「ナノガラス技術」(平成13〜17年)と「三次元光デバイス高効率製造技術」(平成18〜22年)で得た成果の普及を図るためのフォローアップ事業を継続した。
本研究事業が始まってから、これら技術を使用した@製品開発を具体的に開発中および開発済(21社)、A製品開発を具体的に議論中(3社)、B製品開発の相談(1社)、Cこれらの研究開発のためのガラス材料の発注先(1社)を入れると、会員企業の半数を超える合計26社と研究開発を進めている。(26年度より6社増加)@の具体的に製品開発を行った企業の中には、既に製品を世に出した企業も数社あり、他に大学や公的研究機関とも共同研究を進めている。
今後とも、ガラスホログラムによる一括レーザ加工、強化、孔あけ、光触媒機能、低反射、透過光波長制御を中心に有効なテーマを絞り込み、国内で本技術に関心のある企業との共同開発、並びに技術・ノウハウの提供・指導等を進め、技術の普及を図っていく。また、@で開発済の事業で開発終了後に技術が進歩したものがあり、次年度以降の製品開発に適用していく。

4.ニューガラスに関する講習会、講演会、セミナー及び研究会等の開催 (定款 第4条第1項第4号関係)

(1)研究会の開催     
 ガラス産業発展のための産学官交流の場、研究者・技術者育成の場として、本年度は昨年度に引き続き、次の2つの研究会を開催した。
@ ガラス科学技術研究会(主査:東京大学 井上 博之 教授)   
 ニューガラス産業の基盤である「ガラス基礎技術の発展と普及」を目指し、大学・公的研究機関・企業における「ガラス技術の新たな展開や顕著な進展に関する話題」を取り上げた。それとともに、企業における「最近の製品化事例」などを交えながら、産学官の第一線で研究開発に携わる方々を講師とし、企業(メーカーとユーザー)の発展に不可欠な「科学的理解と基礎技術の深化」について議論した。対象とする基礎技術の範囲は、ガラス素材創製、ガラス構造、ガラス表面、溶融・成形・加工技術、計算機科学などが含まれるが、評価技術については除外した。年間4回開催し、参加者は平均15名/回(26年度は24名/回)であった。
   第1回研究会:材料設計・解析におけるシミュレーション技術の進展
                                             (H27.06.30)13名(於:NGF)
   第2回研究会:無機生体材料開発への取組みと研究成果
                                             (H27.10.09)8名(於:NGF)
   第3回研究会:最近の材料開発における放射光の利用 立命館大学SRセンター<講演・見学会>
                                             (H27.12.04)27名(於:立命館大学びわこ・くさつC)
   第4回研究会:磁気光学材料の新展開
                                             (H28.03.09)10名(於:NGF)

A 評価技術研究会(主査:神戸大学 内野 隆司 教授)    
 ニューガラスを中心に「ガラス製品の開発支援技術の強化と普及」に向け、ガラスの商品化において求められる「各種評価技術について、企業(メーカーとユーザー)における現状と課題、それらに関連する大学・公的研究機関の研究、類似材料の評価例など」を話題として取り上げた。講師は産学官の第一線で研究開発に携わる方々とした。対象とする技術は、ガラスとその表面に関する分析・解析技術、熱物性・機械物性・光物性・形状等の測定技術とし、年間4回開催した。参加者は平均13名/回(26年度は19名/回)であった。
   第1回研究会:発光体の最新研究と評価技術
                                            (H27.06.23)16名(於:都立産業貿易センター)
   第2回研究会:ガラスの強度と耐震性に関する評価技術
                                            (H27.10.23)7名(於:NGF)
   第3回研究会:走査型プローブ顕微鏡による表面観察・評価と微細加工技術の最先端
                                            (H28.01.29)12名(於:NGF)
   第4回研究会:微粒子分散系のレオロジーと評価技術
                                            (H28.03.18)16名(於:NGF)

(2)セミナーの開催(主査:京都大学 田中 勝久 教授)     
 ニューガラス製品の研究開発に携わる研究者・技術者等を対象に、ガラス技術及びニューガラス応用製品について、話題性の高い最新技術動向等をタイムリーに紹介するセミナーを年間4回(第113回〜第116回)開催した。今年度からは主査は京都工芸繊維大学角野公平教授から田中勝久教授に交代した。セミナーの参加者は平均21名/回(26年度は27名/回)であった。
   第113回セミナー:新プロセスによる材料創製技術
                                            (H27.07.07)16名(於:NGF)
   第114回セミナー:研磨のメカニズムと応用
                                            (H27.10.01)30名(於:NGF)
   第115回セミナー:ガラスの新しい機能と今後の展望
                                            (H27.12.17)19名(於:NGF)
   第116回セミナー:ナノ・マイクロ構造による機能の創製
                                            (H28.03.02)17名(於:NGF)

(3)講座の開催  
 ニューガラス大学院(委員長:滋賀県立大学 松岡 純 教授)    
 ニューガラスの研究・開発・製造・応用に携わる人材の育成に寄与するため、大学教員や企業の研究者・技術者等の各分野の一流講師によるガラスの基礎・応用技術に関する講座を27年度も継続して開催した。10月1、2日に基礎課程8テーマ、10月21、22日に応用課程10テーマの講座を東京・神田で開催し、受講者は、大きく減少した昨年から一昨年レベルまで回復し、計64名(26年度は41名)であった。従来主対象としている企業の若手研究者・技術者、および関連の研究開発を行っている大学院生の方々に加えて、勤続10年以上の方の受講が増えており、GIC内の他団体や委員からも受講を呼掛けて頂いたことが有効であったと考えている。28年度は両課程の内容を見直し、基礎は材料科学として、応用は製造フローに沿っての製造技術を中心に講座を構成することになった。

(4)若手懇談会の開催(会長:石塚硝子梶@鈴木 徹也)       
 若手懇談会は、広く様々な事業分野から集合している当フォーラムの会員及び当フォーラムに関連の深い産学官の若手により、今後のニューガラスに関する研究開発課題・新用途に関した、意見交換の場である。今年度は、年間4回(第118回〜121回)の講演会を開催し、1回当たり3件の講演を実施した。平均の出席者は約24名(26年度は19名)であった。内1回は現場を直に知る機会とするため見学会を企画し、7月にトヨタ自動車株式会社のトヨタ会館及び元町工場(愛知県豊田市)を訪問し見学会、講演会を開催した。
   第118回若手懇談会:ガラスを多角的にみる−応用にむけたガラスの課題−
                                            (H27.05.15)29名(於:NGF)
   第119回若手懇談会:トヨタ自動車株式会社 トヨタ会館および元町工場(組立・溶接<講演・見学会>
                                            (H27.07.13)29名(於:プラザホテル豊田)
   第120回若手懇談会:ガラスを多角的にみる−大先輩と若手に学ぶ−
                                            (H27.11.06)23名(於:NGF)
   第121回若手懇談会:ガラスを多角的にみる−ガラスの課題−
                                            (H28.03.11)20名(於:NGF)
(5)見学会の開催       
 会員のニューガラスに関する知識の向上や異業種間の交流を図るため、会員企業等を訪問する見学会を年1〜2回開催しており、今年度は若手懇談会と兼ねて平成27年7月13日に開催した。参加者は会員5名、事務局3名であった。

5.ニューガラスに関連するデータベースの構築、維持及びその提供  (定款 第4条第1項第5号関係)

 国際ガラスデータベース”INTERGLAD”(委員長:東京大学 井上 博之 教授)
 データの新規収録と登録データの見直しを継続し、現在、特性・構造データの総計で32.8万件のガラス種を収録。データの収集・収録体制の強化は、特性データについて遅れており、継続して進めている。INTERGLADの活用講習会は基礎・応用コースを各1回(6月と10月)開催した。
 操作性を向上させたVer.7.5を7月にリリースしたが、継続課題の、重回帰分析による最適組成設計時に最小二乗法を適用して操作性を向上させる開発については、複数特性に対しての改良が難航し、ようやく進め方について3月に委員会の了解が得られたので、28年度にはシステムに反映させ、27年度に予定していたVer.8への更新を行う。
 ネット環境の変化に対応する改訂では、INTERGLADのシステム構成に影響する昨年春のJavaの更改に対して当面の対応として暫定版を発行し、関連ソフトの動向を注視している。
 現在のユーザー数は昨年同期比で、国内は横ばいで67、海外は減少し11(←15)となっている。
 
 *INTERGLADのユーザーである日本原子力開発機構殿の保有データをINTERGLADに組込んで利用するための移行作業の依頼  があり(入札事業)、9月末に作業を開始し、ユーザーデータの機能の拡張等を行ってデータを移行し、1月末に納品した。移行デ  ータは今後原研から公開される予定。

6.ニューガラスに関連する産業及び科学技術に関する機関誌の発行  (定款 第4条第1項第6号関係)

 機関誌“NEW GLASS”の発行(編集委員長:豊橋技術科学大学 松田 厚範 教授) 
 ニューガラスに関する国内外の新製品・新技術の紹介、内外のニュース、関連産業の動向、技術解説を内容とした機関誌“NEW GLASS”を年に3回(115号,116号,117号)発行し、会員、定期購読者(現在約100名)等に提供した。
 また、機関誌の編集は産、学、官の10名で構成された編集委員会にて行い、今年度は3回開催した。

7.ニューガラスに関する標準化・規格化の調査研究  (定款 第4条第1項第7号関係)

ニューガラス高温物性の評価方法の標準化     
 高温のガラス融体の物性・特性の測定、評価技術を中心に開発や規格化の動向の情報収集を継続して行った。ICG(国際ガラス委員会)のTC18(第18技術委員会)を含め、新規技術の提案や既存技術の検討は継続されているが、標準化への顕著な動きは無かった。

8.ニューガラスに関連ある内外の団体、学会及び研究機関との交流及び協力  (定款 第4条第1項第8号関係)
 
 経済産業省、NEDO及び素材関連6団体との情報交換会は4回の開催を通じて、技術戦略プロジェクトテーマ、素材・材料分野の研究開発システム、技術人材育成等について意見・情報交換を行った。国際ガラス会議(ICG)に関しては、ICG2018日本開催が決定したことを受け、セラミックス協会ガラス部会主催の開催準備委員会を経てキックオフ会議に参画した。また、ガラス産業連合会(GIC)の活動では、環境広報部会、環境技術部会、プロセス・材料技術部会に参加し、ガラス技術シンポジウム開催、大学・研究機関との交流活動、環境に関わる諸活動等を継続して行った。加えて「ガラス産業技術戦略2030年」の改訂見直しに向けた活動を始めた。

9.前各号に掲げるもののほか、本会の目的を達成するために必要な事業  (定款 第4条第1項第9号関係)

(1)溶融シミュレーション研究会(GICFLOW*)(主査:東京工業大学 佐藤 勲 教授)  
 平成20年度からスタートした研修会は、5年間、シミュレーションソフトの説明と操作実習、
講演会を交えながら5企業・1大学(3研究室)の参加で実施してきた。
 平成26年度までの活動により、GICFLOWの基本的な内容およびその取り扱いを目的とした研修については一通り終了したとの認識から、教育目的の研修会の活動は休止し、平成27年度は、溶融シミュレーション研究会と改称し、研修や内容の深堀のための研究会を3回(第1〜第3回)実施した。
   *GICFLOW:Glass Intelligent Cord/ Glass Flow Simulator  

(2)気中溶解技術の普及   
 今年度は8月20日に科学技術振興機構 東京本部別館で革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)藤田プログラムの「放射性廃棄物ガラス固化体溶解方法のアイデア募集」において、気中溶解による方法を提案して面接審査を受けたが、不採用となった。


[U]業務執行の概要    
1.総会
 平成27年6月5日に(一社)ニューガラスフォーラムとしての第5回定時総会を開催した。「平成26年度事業報告案ならびに収支実績案及び決算案の件」、「平成27年度事業計画案ならびに収支予算案の件」、「平成26年度・27年度役員(理事、監事)選任案」が審議され、いずれも承認された

2.理事会
  第12回 平成27年6月5日に開催され下記の事項を審議決定した。
        ・ 「平成26年度事業報告案ならびに収支実績案及び決算案の件」
  第13回 平成27年6月5日に開催され下記の事項を審議決定した。
        ・ 「平成26年度・27年度役員(副会長)選任案の件」
  第14回 平成28年3月22日に開催され下記の事項を審議決定した。
        ・ 「平成28年度事業計画案の件」
        ・ 「平成28年度収支予算案の件」
        ・ 「規約の制定 特定個人情報取扱規程案」

3.事務局 
 役員・職員として平成27年4月1日現在の人員は常勤役員1名・出向職員2名・嘱託職員7名・派遣職員0名・出向研究員(つくば)0名・嘱託研究員(つくば)2名・補助研究員(つくば)2名の計14名であった。
 平成28年3月31日現在の人員は常勤役員1名・出向職員2名・嘱託職員7名・派遣職員0名・出向研究員0名・嘱託研究員1名・補助研究員2名の計13名となっている。


H27.4.1
現在
増減 H28.3.31
現在
常勤役員  1名  0名  1名
出向職員  2名  0名  2名
嘱託職員  7名  0名  7名
派遣職員  0名  0名  0名
出向研究員  0名  0名  0名
嘱託研究員  2名  -1名  1名
補助研究員  2名  0名  2名
合計 14名  0名 13名



平成28年度事業計画
平成28年4月1日より平成29年3月31日まで
(事業の概要)

 今年早々から、中国経済の減速感や中東問題、原油価格・株価下落など、世界経済の不透明感が増しており、日本経済もそれらの影響を少なからず受けているものの、様々な経済政策等もあって、緩やかではあるが回復傾向にあるという基調は大きく変化していないと思われる。これらの経済環境の変化に対応しつつ、ガラス産業界が活力を持ち、より大きな向上を果たせるよう大いに期待したい。今後とも、日本のガラス業界が世界に発信できる新技術・新製品等の創出に、産学官の連携を密にして貢献すべく、今年度も取り組みを進める。
 ニューガラスフォーラムは昨年、創立30周年を経過し、一つの節目を迎えた。また、平成23年4月1日に一般社団法人へ移行して5年が経過し、平成28年度末には設定された「公益目的支出計画」が完了して、ニューガラスフォーラムの活動がすべて一般化される予定である。こうした状況を踏まえて、ニューガラスフォーラムの今後の活動内容を精査しつつ、これまで以上にガラス業界に貢献できる活動を目指していく。

 平成28年度、ニューガラスフォーラムでは以下の事業活動を進める。

 国家プロジェクトの成果普及活動は継続していくが、溶融シミュレーション事業は、昨年度の検討・試行を踏まえて、これまでの成果を踏襲した「ガラス溶融プロセス研究会」として活動を実施する。また、三次元光デバイス・ナノガラス事業の技術普及展開活動を継続するが、今年度以降は、より重点化(絞り込み)を進めて取り組む予定である。
 研究会・セミナー・見学会は、ガラス産業連合会(GIC)を始め、ガラス関係の他団体との連携も視野におき、ガラス関係者のニーズに沿った、より効果的・効率的な取り組みを進める。
 ニューガラス大学院は、これまでの基礎・応用課程の内容を改訂し、ガラスの基礎とプロセスの基礎に特化して講座を継続する。
 若手懇談会は、従来通り、ガラス関係の産学官若手の自主運営により、育成や技術力向上、出会いの場を提供できる活動として、さらなる活性化を目指す取り組みを行う。
 国際ガラスデータベースは、使用者ニーズに合致し、インターネット環境を反映させた改良を進めつつデータ拡充を継続する。

以下、定款の箇条に従い、平成28年度の事業計画を述べる。
 
1.ニューガラスに関する産業及び技術開発動向等の情報の収集及び提供
  (定款 第4条第1項第1号関係)
 
1.ニューガラスに関する産業及び技術開発動向等の情報の収集及び提供  (定款 第4条第1項第1号関係)

ニューガラスフォーラム・ホームページの充実        
 「シーズとニーズの出会いの場を提供する」というニューガラスフォーラムの使命の達成手段として、ホームページを維持し、より活用していただけるホームページを目指して、ユーザー・会員などに向けて価値あるサービスを提供する。

2.ニューガラスの産業及び技術開発等に関する調査   (定款 第4条第1項第2号関係)

ガラス産業技術戦略のフォロー       
 技術動向の変遷についてウオッチングをしていく。

3.ニューガラスに関する研究開発 (定款 第4条第1項第3号関係)

 三次元光デバイス・ナノガラス研究事業      
 平成27年度に引き続き、NEDOプロジェクト「ナノガラス技術」(平成13〜17年)と「三次元光デバイス高効率製造技術」(平成18〜22年)で得た成果の普及事業を継続していく。また、上記プロジェクトで得られた技術を基に並びに新たに開発した技術の普及をも進める。
 これら技術を使用した製品開発の提案が20余社から来ており、既に十数社近くと製品開発を開始している。また,同一社から複数の開発案件が出始めている。
 具体的には、超短パルスレーザとガラスホログラムによる一括加工(孔空、割断など)、及びイオンインプランテーションによる強化、光触媒化、低反射化、透過光波長制御、及び新規開発の強化技術を中心に、本技術に関心のある企業との共同開発を通して、技術・ノウハウの提供・指導等を進め、プロジェクトで得られた技術等の普及を図っていく。

4.ニューガラスに関する講習会、講演会、セミナー及び研究会等の開催 (定款 第4条第1項第4号関係)

(1)研究会の開催    
 ガラス産業発展のための産学官交流の場、研究者・技術者育成の場として、本年度は昨年度に引き続き、次の2つの研究会を開催する。
@ ガラス科学技術研究会(主査:九州大学  藤野 茂 教授)     
 ニューガラス産業の基盤である「ガラス基礎技術の発展と普及」を目指し、大学・公的研究機関と、企業における「ガラス技術の新たな展開や顕著な進展に関する話題」を取り上げるとともに、企業における「最近の製品化事例」などを交えながら、産学官の第一線で研究開発に携わる方々を講師とし、企業(メーカーとユーザー)の発展に不可欠な「科学的理解と基礎技術の深化」について産学官が考え議論する場、あるいはニーズとシーズの出会いの場とする。対象とする基礎技術の範囲は、ガラス素材創製、ガラス構造、ガラス表面、溶融・成形・加工技術、計算機科学などが含まれるが、評価技術については除外する。年間4回開催する。

A 評価技術研究会(主査:神戸大学 内野 隆司 教授)      
 ニューガラスを中心に「ガラス製品の開発支援技術の強化と普及」に向け、ガラスの商品化において求められる「各種評価技術について、企業(メーカーとユーザー)における現状と課題、それらに関連する大学・公的研究機関の研究、類似材料の評価例など」を話題として取り上げる。講師は産学官の第一線で研究開発に携わる方々とし、「評価技術及び評価の産学官による深化と共有化」を目指す場とする。対象とする技術は、ガラスとその表面に関する分析・解析技術、熱物性・機械物性・光物性・形状等の測定技術とし、年4回開催する。

(2)セミナーの開催(主査:京都大学 田中 勝久 教授)    
 ニューガラス製品の研究開発に携わる研究者・技術者等を対象に、ガラス技術及びニューガラス応用製品について、話題性の高い最新技術動向等をタイムリーに紹介するセミナーを年4回(第117回〜第120回)開催する。

(3)講座の開催  
 ニューガラス大学院 (委員長:滋賀県立大学 松岡 純 教授)      
 ガラスの研究・開発・製造・応用に携わる人材の育成に寄与するため、大学教員や企業の研究者・技術者等の各分野の一流講師による、基礎・応用の計17テーマでの講座を各2日、計4日間の日程で10月に東京で開催する。本年度は基礎で材料科学からガラスの諸物性について、応用では製造フローに沿っての各技術の講座とし、両課程の性格をより明確にして、企業の若手研究者・技術者や大学院生の他に、GIC会員やガラスに関心を持つユーザー及び他分野の研究者・技術者などにも呼び掛け、中堅の方々の受講も募る予定である。

(4)若手懇談会の開催 (会長:石塚硝子梶@鈴木 徹也)      
 若手懇談会は、広く様々な事業分野から集合している当フォーラムの会員会社及び当フォーラムに関連の深い産学官の若手(平成28年度登録会員38名)により、最新のニューガラスに関する研究・開発課題・用途に関し意見交換を行う場である。
年4回の講演会を開催し、1回当たり2〜3件の講演を予定し、内1回は現場を直に知る
機会とするため、見学会を実施する。本年度は7月に「筑波宇宙センター(茨城県つくば市)」を訪問する予定である。
 また、この会の大きな特徴として、会の運営は若手懇談会役員が自主的に行う。

(5)見学会の開催       
 会員のニューガラスに関する知識の向上と異業種間の交流を図るため、会員企業等を訪問する見学会を年1〜2回開催する。内1回は若手懇談会見学会と兼ねる。

5.ニューガラスに関連するデータベースの構築、維持及びその提供   (定款 第4条第1項第5号関係)

 国際ガラスデータベース”INTERGLAD”(委員長:東京大学 井上 博之 教授)   
 ガラス特性及び構造データの拡充と収録体制の強化を継続する。また、収録データから新規ガラスの特性予測や組成設計を行う機能の充実、操作性の向上も継続して進めると共に、収録数が増えてきた構造データも活用しての多様な解析の検討・提案を行う。普及のためのPR活動や、その一環でもある講習会を継続し、これらを通じて寄せられたユーザーからの要望への対応や、インターネット環境の変化も反映させたシステムや機能の改良・整備も継続する。

6.ニューガラスに関連する産業及び科学技術に関する機関誌の発行
   (定款 第4条第1項第6号関係)

 機関誌“NEW GLASS”の発行 (編集委員長:東北大学 藤原 巧 教授)     
 ニューガラスに関する国内外の新製品・新技術の紹介、内外のニュース、関連産業の動向技術解説等を内容とした機関紙“NEW GLASS”を年に3回発行し(7月、11月、3月)、会員、一般購読者(約100名)に提供する。本年度もニューガラスに関連するホットな話題の記事を取上げ、内容の充実を図る。

7.ニューガラスに関する標準化・規格化の調査研究   (定款 第4条第1項第7号関係)  
 
 ニューガラスの製造技術の高度化に資する、高温のガラス融体の物性・特性の測定、評価技術を中心に、開発や規格化の動向の情報収集を継続して行う。
 
8.ニューガラスに関連ある内外の団体、学会及び研究機関との交流及び協力   (定款 第4条第1項第8号関係)
 
 経済産業省、NEDO、素材関係の異業種団体との定期的な意見交換会を通して、素材や材料に関する情報交換と交流活動に継続参加する。
 国内のガラス関係6団体で構成される「ガラス産業連合会(GIC)」の環境広報部会活動ならびに環境技術部会活動に参加するとともに、プロセス・材料技術部会の事務局を担当する。また、ガラス産業連合会で策定した「ガラス産業技術戦略2030年」の普及と広報活動を行うとともに、その内容について、GICの他団体とともに、ガラス産業発展のために産・学が行うべきこと等を議論し検討をしていく。ガラス産業連合会とは、いくつかの活動において、より密なる連携・協力体制を構築して活動に取り組んでいく。
 また、ガラス国際会議(ICG)の年会が2018年に日本で開催されることが決まったことを受け、原団体であるセラミックス協会やガラス産業連合会、関係する学界との連携を密にして準備の取り組みに参画する。

9.前各号に掲げるもののほか、本会の目的を達成するために必要な事業 (定款 第4条第1項第9号関係)

(1)溶融シミュレーション事業 (主査:東京工業大学 佐藤 勲 教授)    
 NEDO先導研究「直接ガラス化による革新的省エネルギーガラス溶解技術の研究開発」(平成17〜19年度)とNEDOプロジェクト「革新的ガラス溶融プロセス技術開発」(平成20〜24年)においては、ハードウエアである試験炉の開発と、その開発を支えるソフトウエア(GICFLOW*、溶融シミュレーションプログラム)が作成された。
 このソフトウエアを一般のガラス溶解炉にも適用可能にし、プロジェクトの成果をガラス業界に役立てていく目的で、NEDOプロジェクトに参加していなかった企業にも呼びかけて、平成20年度から「溶融シミュレーション研修会」を組織し、これを溶融シミュレーション事業と位置付けてきた。
6 年間の活動を通して一通りの技術移転を完了し、平成27年度からは「溶融シミュレーション研究会」と名称を変更して、溶融技術の深堀に活動の軸足を移している。平成28年度から会の名称を「ガラス溶融プロセス研究会」に変更し、溶融プロセスのシミュレーション技術と溶融プロセスに特化した講演を中心に活動を行っていく。
 また、従来のGICFLOWユーザー会員の他、溶融に関する講演会に参加可能で安価な年間登録会員制度を創設して、GICFLOWユーザー以外も含めた幅広いガラス溶融に固有の現象(例えば、バッチ溶解、気泡清澄など)を討議する場の提供を目指していきたい。
  * GICFLOW:Glass Intelligent Cord/ Glass Flow Simulator  

(2)気中溶解技術の普及 
 研究を終了したNEDOプロジェクト「革新的ガラス溶融プロセス技術開発」(平成20〜24年度)の成果の普及を図るため、同技術の特徴が発揮しやすいガラス製品分野を中心に、国内企業への宣伝・啓蒙活動、あるいは技術・ノウハウの提供・指導等を進めていく。

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