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Asahi Glass Co., Ltd Nippon Sheet Glass HOYA Glass Nippon Electric Glass

[コンジュゲートマテリアル先導研究]

ニューガラスフォーラムでは平成9年度から2年間、工業技術院の産業科学技術研究開発制度による「先導研究」をNEDOから受託し、調査研究を行っています。
今年2月には基盤産業技術というプロジェクト枠に対してコンジュゲートマテリアルに関して、テーマ名「環境適合型高機能ニューガラスの創製技術」でプロジェクト提案を行いました。プロジェクト化が認められますと、5年間にわたりコンジュゲートマテリアルの研究開発を行うことになります。

概要:
(1)研究開発の目的
 21世紀に向かって、高度情報化社会が発展する中で、資源の枯渇、地球温暖化、少子高齢化などの社会問題がクローズアップされ、その解決のための新たな技術開発が求められている。このような状況下で、我が国が今後とも持続的な発展を遂げていくためには、省エネ・省資源、リサイクルが可能で、しかも高度の機能を有する環境適合型高機能材料の開発こそがキーポイントである。
 ガラスは豊富な資源とリサイクル可能な点で極めて環境に適した材料であり、しかも、長い歴史の中で培われたガラスの技術はレンズ、鏡、窓、光ファイバーなどを産み出し、新しい科学、文化、産業を創造してきた。このガラスの世界に、最近、飛躍的な発展の兆しが見え始めている。すなわち、本質的に無秩序な構造を持つガラス中に、3次元的な規則性・周期性を持つ秩序構造を導入することにより、従来予想もされなかった新規な機能を発現させることが可能になり始めている。この材料創製の新しい概念は材料科学に新たなページを開くとともに、その技術はガラスの枠を越えた新規な材料を創製し、様々な産業分野で活用されることが期待される。
 本研究開発の目的は、既存材料を凌駕する新しい概念の材料(コンジュゲートマテリアル)を開発するとともに、その産業化のための基盤技術を確立することにより、21世紀に向けた新産業の創出および環境調和型社会の実現を図ることである。

(2)内容および目標
 ガラス中に、ナノメートルからミリのオーダーの異質相からなる構造単位を規則的あるいは周期的に配列する技術を確立することにより、@分子レベル融合構造、A超微粒子分散構造、B高次規則構造、C高次ヘテロ非晶質構造、D多相積層構造の5種の基本構造を形成し、環境センシング、環境情報処理、光制御、透明高靭性、環境浄化などの新規な機能を持つ環境適合型高機能ニューガラスの開発を行う。これにより、建築、自動車、情報処理、エネルギー、健康・医療などの様々な分野に技術革新を起こし、資源低消費・環境保全型の高度情報化社会の実現に貢献する。

(3)実施体制
 研究範囲が広いので、集中研究所を設置して研究する体制は取らず、参加企業が持ち帰り研究する形を提案している。しかし、研究管理と研究の効率化を図るために、ニューガラスフォーラムの中に研究開発部を設け、東工大山根正之教授をリーダーとして情報交流を活発に行う。

(4)特記事項
 環境調和型社会の実現は、今や地球規模の緊急課題である。本研究開発は、これを解決すべく我が国が世界に先駆けて提案する環境適合型高機能材料の開発であるとともに、全く新しい概念の材料開発であり国際的にも大きな貢献が出来る。



シンポジウム:先導研究コンジュゲートマテリアルの調査研究報告
日時  1999年 3月 9日 (火) 13時より17時まで
場所  銀座ヤマハホール  (中央区銀座9−9−14)

コンジュゲートマテリアルとは、ガラスをベースとした新しい機能性材料です。
理念としては、従来の高純度・均質性を追求して高機能を求めてきた方法と異なり、ガラスの中に何らかの異質な物を導入し、それを何らかの規則性を持って配向することにより新しい高度な機能を発現する材料を目指しています。

 いまガラス材料には極めて多方面から様々な機能性材料の開発が求められています。
例えば薄くて、剛性があり、割れにくいディスプレイ基板とか、原子レベルで超平坦な面を持ち、かつ強度のあるメモリーディスク基板とか、各家庭にまで張り巡らされる光ファイバ網に対して必要となる光で光をコントロールできる小型で量産化により価格的にも安い信頼性の高い各種の光導波路デバイス等です。また、新エネルギー用材料、省エネルギーや環境の安全性に貢献する新しい建築材料などにも大きなニーズが出始めています。

3月9日のシンポジウムでは、これまでの2年間のコンジュゲートマテリアルに関する調査の結果をお届けしました。また、これからの世の中で大変重要性の増してくる平板型表示装置(FPD)に関して、特にPDPの開発に取り組まれているNHKの村上宏先生、ますます高密度化により機能を増している光ディスク記憶装置に関して日本板硝子の三橋慶喜先生にコンジュゲートマテリアルへの期待も含めて技術動向のお話も伺いました。

開会  13:00  来賓挨拶   工業技術院産業科学技術研究開発課開発官   山田 晴利
                    NEDO産業科学技術研究開発部研究調整課長  野口 哲男
講  演
1. 構造制御ガラスの研究について 東京工業大学 細野 秀雄
2. 国研におけるコンジュゲートマテリアルの研究 大阪工業技術研究所 西井 準治
3. フラットパネルディスプレイ技術の現状と将来 (財)NHKエンジニアリングサービス 村上  宏
4. 光ディスクとストーレージ技術の動向と将来 日本板硝子 三橋 慶喜
5. 将来のコンジュゲートマテリアルの市場 鞄立総合計画研究所 蓮沼 利建
6. コンジュゲートマテリアルの現状と役割 東京工業大学 山根 正之


(撮影:日本電気硝子 川地伸治)


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