研究会・セミナー

2024年度第2回ニューガラスセミナー 開催のお知らせ(10月7日)

終了しました

ガラスと共創する材料

 ガラスは光ファイバー、飲料容器、光学レンズ、自動車窓の主要部材として古くから使用されていますが、一方でガラス以外の素材も各分野で使用されており、それぞれ研究開発が進められています。今回のニューガラスセミナーでは「ガラスと共創する材料」をテーマに、4名の先生方にご講演をいただきます。「ガラス以外の素材」という観点から見た市場や技術開発の動向についてお話を伺い、ガラスの特徴について再認識する貴重な機会ですので、多くの方のご参加をお待ちしております。
今回のニューガラスセミナーはオンラインと対面を併用したハイブリッド方式で行います。また参加者同士の交流を深めるために、講演終了後に技術交流会を行いますので、ぜひご参加ください。

1. 日時:2024年10月7日(月)
   講演:13:00~16:20
   技術交流会:16:30~18:00(現地のみの開催です)
   ・立食形式で、アルコール/ソフトドリンクと軽食のご提供を予定しています。
    ・講師の先生方はご都合により技術交流会にご参加いただけない場合があります。
2. 場所:日本ガラス工業センター 地下会議室(東京都新宿区百人町3-21-16)
    (ZOOMとの併用)

3. プログラム
 3-1. 事務連絡 13:00~13:05
 3-2. 開会挨拶 13:05~13:10
      松岡 純 ニューガラスセミナー主査(滋賀県立大学 教授)
 3-3. 講演
  講演1) 13:10~13:55(講演35分、質疑応答10分)
   「ポリマー光導波路の新機能発現およびその作製法」
     石榑 崇明 先生(慶應義塾大学 理工学部 物理情報工学科 教授)
  【要旨】
    近年の生成系AIの発展は、コンピューティングのさらなる高性能化を必要としており、
   それまで長距離リンクに用いられてきた光通信技術を、短距離の領域にまで導入する必要
   性が生じている。特にシリコンフォトニクス技術を利用した光集積回路と演算用半導体集
   積回路を同一基板状に実装するCo-Package Optics(CPO)技術への期待が高まっており、
   そのCPO向けに対するポリマー光導波路の新たな応用に注目が集まっている。本講演では、
   我々が新たに考案したポリマー光導波路の作製法であるモスキート法を紹介し、実際に作
   製された導波路の特性、およびその導波路が可能にする新たな応用展開について述べる。

  講演2) 13:55~14:40(講演35分、質疑応答10分)
   「包装容器のシェアバランス競争とライフスタイルの変遷」
     神崎 敬三 先生(東洋製罐グループホールディングス株式会社 常務執行役員
              調達担当)
  【要旨】
    オレンジジュースは、ガラス瓶、金属缶、PETボトル、紙パックなど、様々な容器で
   流通しています。ビールは、瓶や缶以外は見たことが無いと思います。疑問に思ったこと
   はありませんか。密封保存を目的とした容器の歴史は、ガラス瓶と金属缶から始まりまし
   た。様々な素材の容器の登場がシェアバランス競争を生んでいます。それは、社会課題解
   決の競争でもあります。その結果は、私たちのライフスタイルも変化させています。

------------   休   憩 ( 10分 ) -------------


  講演3) 14:50~15:35(講演35分、質疑応答10分)
   「屈折率・低複屈折特殊ポリカーボネートの物性と用途展開」
     加藤 宣之 先生 (三菱ガス化学株式会社 光学材料事業部 開発営業部長)
  【要旨】
    スマートフォンなどに搭載される小型精密カメラレンズの材料として、高屈折率・低複
   屈折性の特殊ポリカーボネート:ユピゼータEPシリーズが用いられている。またそれら特
   殊ポリカーボネートはXR(ARVR)光学系を含めた様々な用途に適用が進んでいる。様々な
   レンズの用途例と、それらに必要なレンズ特性に対するポリカーボネートの分子設計、ま
   た主要光学特性である屈折率と複屈折、それらの波長分散に焦点を当てる。

  講演4) 15:35~16:20(講演35分、質疑応答10分)
   「車両用窓の樹脂化への課題と今後の展望」
     奥村 和雅 先生(株式会社豊田自動織機 PGプロジェクト プロジェクトリーダー)
  【要旨】
    低炭素社 会に向けて車両の軽量化は重要性を増している。その中で、樹脂ウインドウ
   は軽量化アイテムとして注目されているが、車両用窓として用いる場合には、硬さ、耐候
   性、耐熱性の低さなど、さまざまな課題がある。これらの課題に対応するため、樹脂の種
   類や成形方法の選択、コーティング材料や付与工法など、多角的なアプローチが必要であ
   る。講演では、弊社が行った課題解決と今後の展望について説明する。

3-4. 事務連絡 16:20~16:25

4. 研究会参加費について
  <現地参加・オンライン参加とも>
会員企業の方 : 13,000円
非会員企業の方 : 25,000円
官学研究者の方 : 1,000円 <年間登録者無料>

5. 参加申込み
   次の1)~8)の事項を記入の上、2024年9月27日(木)までにセミナー研究会窓口まで
e-mailにてお申込み下さい。追って請求書を送付いたします。
   1) 氏名(フリガナ)
   2) 所属(会社名・部署)
   3) E-mailアドレス
   4) 住所
   5) TEL番号
   6) 参加を希望するセミナー・研究会名
   7) 希望する参加方式(現地参加またはWeb参加)
   8) 現地参加の場合、技術交流会への出欠

6. その他
  ・会場の収容可能人数に制限がありますので、現地参加を希望されましてもオンラインでの
   ご参加をお願いする場合があります。
  ・オンライン参加の場合,音声の一部が聞き取り難いことがあります。

7. 問い合わせ先
  一般社団法人ニューガラスフォーラム
    セミナー研究会窓口(yamamoto@ngf.or.jp) 担当:神吉(かんき)
    〒169-0073 東京都新宿区百人町3-21-16 日本ガラス工業センター2F
    TEL:03-6279-2605 FAX:03-5389-5003
                                       以上