(H30.03.08.更新)
ニューガラス産業の基盤となる「ガラス基礎技術の発展と普及」を目指し、大学・公的研究機関・企業における「ガラス技術の新たな展開や、顕著な進展に関する話題」を取り上げるとともに、企業における「最近の製品化事例」などを交えながら、企業(メーカーとユーザー)の発展に不可欠な「科学的理解と基礎技術の深化」について産学官が考え議論する場、あるいはニーズとシーズの出会いの場とします。対象とする基礎技術の範囲は、ガラス素材創製、ガラス構造、ガラス表面、溶融・成形・加工技術、計算機科学などが含まれますが、評価技術については除外します。年間4回開催する予定です。 主査:九州大学 グローバルイノベーションセンター アドバンスプロジェクト部門 先端機能材料領域 教授 藤野 茂 幹事:産業技術総合研究所 無機機能材料研究部門 高機能ガラスG 北村直之 日本電気硝子(株) 技術統括部 技術管理部 吉原 聡 HOYA(株)オプティクス事業部 技術開発本部 材料開発部 塩田勇樹 |
第4回研究会のお知らせ
<受付終了しました!>
日 時 平成30年 3月 7日(水)13:00 ~ 18:00 (受付開始:12:30~,技術交流会:17:00~) 場 所 ニューガラスフォーラム 地下会議室 東京都新宿区百人町3-21-16 日本ガラス工業センター 地図はここです。 TEL:03-6279-2605 テーマ 「超精密研磨加工技術の最前線」 プログラム 13:00~13:05 開会の挨拶 藤野 茂 主査 13:05~14:05 (50分+質疑応答10分) 1.「サファイア基板の研磨プロセスを科学する」 ~研磨メカニズム分析から見える研磨条件の最適化~ 話題提供: 畝田 道雄 先生 (金沢工業大学 工学部 機械工学科 教授) 要旨:研磨において、基板と研磨パッド相互間の接触界面で生じる現象を的確に捉えることは、研磨メカニズムを解明する上で重要である。ここでは、スウェードパッドを用いたサファイア研磨における接触界面評価としてスラリー流れ場に着目し、その研磨パッドに対する追従性(線速比)が最適な接触界面を実現し得る有効なパラメータであることを示す。線速比の最適化を実現すれば研磨レートの向上が見込まれることを紹介し、議論したい。 14:05~14:55 (40分+質疑応答10分) 2.「ポリシング向け研磨剤の設計と研磨技術開発」 話題提供: 堀田 和利 先生 (株式会社フジミインコーポレーテッド 新規事業部 新規事業開発第二課 課長) 要旨:表面加工の一種であり、材料の付加価値を向上させる手法の一つである。研磨にはラッピングとポリシングがあり、特にポリシングでは材料用途に必要となる物性を実現すため専用品が使用されることが多い。硬脆材材料に代表されるガラス材料は化学作用を併用することが難しく、機械作用の設計、特に砥粒の活用が重要な因子となる。具体的には砥粒表面の電荷制御による作用砥粒個数制御や砥粒設計による接触面積制御により高い機械作用を実現できる。本講演ではガラス材料に対する幾つかの研磨事例とその原理を説明するとともに、 3D形状への研磨技術開発の取り組みを紹介する。 14:55~15:05 -- 休 憩 ( 10分 ) -- 15:05~16:05 (50分+質疑応答10分) 3.「非球面加工プロセスおよび加工面への機能性付与」 話題提供: 水谷 正義 先生 (東北大学 大学院工学研究科 機械機能創成専攻 知的デザイン学講座 ナノ精度加工学分野 准教授) 要旨:当研究室では、ナノオーダーの超平滑な表面、ならびにナノ精度の3次元形状を有する自由曲面等の構造体を創成する、新しい超精密機械加工技術の研究開発を行っている。とくに本講演では、形状誤差を極微小にする非球面加工プロセスおよび、加工面に対して機能性を付与する取組みについて紹介する。 16:05~16:55(40分+質疑応答10分) 4.「非球面形状加工を行う超精密加工機」 話題提供: 福田 将彦 先生 (東芝機械株式会社 ナノ加工システム事業部 ナノ加工開発センター 加工技術担当 主幹) 要旨:超精密加工への要求は、年々厳しくなってきている。特に非球面レンズおよびその金型加工は、形状精度や粗さの点で顕著であり、樹脂系レンズにおいては0.1nm制御の機械動作を必要とする加工品質まで到達しつつある。また、光学特性の観点からガラスレンズ対する要求も根強く、ガラスレンズおよび金型に対する研削加工も高度化している。そこで、これらの要求に応える機械技術を中心に解説する。 16:55~17:00 5.事務局よりお知らせ 17:00~18:00 6.技術交流会 (参加登録不要_参加費無料) 申込み締切日: 2月28日(水) 受付終了しました! (不在のため、2/13までは、受付確認のメールを発信できません) 以上 <注意事項> 新大久保界隈では、日本的な交通ルールが順守されないことがあり、 青信号で横断する場合には、信号無視の自転車に警戒して左右の安全を確認して渡って下さい。 |
各回の参加費(H16.4.1改訂)
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定 員 |
先着順35名。 ただし、当研究会の年間登録者を優先といたします。 申込みの上、無断欠席の場合はキャンセル料をいただく場合があります (毎回というわけではありませんが、キャンセル待ちの方がおられた場合など) |
申し込み方法 |
E-mailにてお申し込み下さい。 ご連絡いただく事項:氏名、所属機関、TEL、E-mail、参加研究会名 ご連絡先(セミナー研究会窓口 外池<トノイケ>) : yamamoto@ngf.or.jp ※平成30年度の年間登録者募集は受付中です! |
平成29年度の研究会
第1回研究会(H29.07.19..) 宇宙環境で必要とされるガラスの設計 | ||
1.地球観測用小型赤外カメラ(CIRC)の開発 | 宇宙航空研究開発機構 | 片山 晴善 |
2.宇宙機帯電放電と表面材料 | 九州工業大学 | 豊田 和弘 |
3.衛星間光通信用ファイバーアンプのガラス開発 | 豊田工業大学 | 齋藤 和也 |
第2回合同研究会(H29.09.29..) ガラスと水:基礎科学と表面処理技術 | ||
1.シリカガラス中の水酸基の拡散 | 福井大学 | 葛生 伸 |
2.シリカガラスのシラノール基とシリケートガラス粉砕時のラジカル生成 | AGCエスアイテック(株) | 山本 清 |
3.超音波洗浄のメカニズムと最適な環境条件 | (株)カイジョー | 長谷川 浩史 |
4ウェットブラスト技術のガラスへの応用 | マコー(株) | 佐田 俊彦 |
第3回研究会(H29.12.06.) ガラス・セラミックスにおける熱・音に関する新展開 | ||
1.ガラスの格子熱伝導の組成依存性 | 滋賀県立大学 | 松岡 純 |
2.スピン熱伝導材料による熱流の時空間制御 | 東北大学 | 寺門 信明 |
3.音によるコロイドガラスの結晶化現象 | 大阪大学 | 中村 暢伴 |
4.第3の放熱手法「放射」を活用したセラミックスヒートシンク | 西村陶業(株) | 西村 元延 |
第4回研究会(H30.03.07.) 超精密研磨加工技術の最前線 | ||
1.サファイア基板の研磨プロセスを科学する」 ~研磨メカニズム分析から見える研磨条件の最適化~ |
金沢工業大学 | 畝田 道雄 |
2.ポリシング向け研磨剤の設計と研磨技術開発 | (株)フジミインコーポレーティッド | 堀田 和利 |
3.非球面加工プロセスおよび加工面への機能性付与 | 東北大学 | 水谷 正義 |
4.非球面形状加工を行う超精密加工機 | 東芝機械(株) | 福田 将彦 |
研究会のこれまでの実績
機能材料研究会
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