2032.6.21更新

ガラス科学技術研究会


    
 ニューガラス産業の基盤となる「ガラス基礎技術の発展と普及」を目指し、大学・公的研究機関・企業における「ガラス技術の新たな展開や、顕著な進展に関する話題」を取り上げるとともに、企業における「最近の製品化事例」などを交えながら、企業(メーカーとユーザー)の発展に不可欠な「科学的理解と基礎技術の深化」について産学官が考え議論する場、あるいはニーズとシーズの出会いの場とします。対象とする基礎技術の範囲は、ガラス素材創製、ガラス構造、ガラス表面、溶融・成形・加工技術、計算機科学などが含まれますが、評価技術については除外します。年間4回開催予定で、第2回および第4回は評価技術研究会と合同で開催します。       

主査東京都立大学大学院都市環境科学研究科 教授梶原 浩一
幹事産業技術総合研究所材料・化学領域 高機能ガラスG正井 博和
日本電気硝子株式会社基盤技術部加藤 嘉成
HOYA株式会社MD部門 HOML マテリアルG徳光 秀造

2023年度第1回 ガラス科学技術研究会のお知らせ

< 終了しました >


 「耐火物の最新動向」

     
 ガラス熔融という高温プロセスにおいて、耐火物はガラス品質や省エネルギー消費、炉寿命などに大きく影響する非常に重要な部材です。また昨今は溶融プロセスの省エネルギー化や脱炭素化に向けて水素燃焼やアンモニア燃焼などの新しい燃焼技術の開発が進められており、耐火物の重要性はますます大きくなっています。
 今回のガラス科学技術研究会では「耐火物の最新動向」をテーマに、3名の先生方にご講演いただきます。耐火物の基礎から最新の技術情報、海外での動向など幅広い話題を提供できると思いますので、多くの方のご参加をお待ちしております。
 なお、ここ数回はオンラインのみでの開催としておりましたが、今回はオンラインと対面を併用したハイブリッド方式で行います。また参加者同士の交流を深めるために、講演終了後に技術交流会を行いますので、ぜひご参加ください。  

 
1. 日時:2023年7月27日(木)
       講演:13:00~16:10
       技術交流会:16:30~18:00(現地のみの開催です)
        ・立食形式で、アルコール/ソフトドリンクと軽食のご提供を予定しています。
        ・講師の先生方はご都合により技術交流会にご参加いただけない場合があります。

2. 場所:日本ガラス工業センター 地下会議室(東京都新宿区百人町3-21-16)
       (ZOOMとの併用)

3. プログラム
 (1) 事務連絡 13:00~13:05
 (2) 開会挨拶 13:05~13:10
     梶原 浩一 ガラス科学技術研究会主査(東京都立大学 教授)
   
 (3) 講演
   講演① 13:10~14:05(講演45分、質疑応答10分)
   「耐火物の特性及びその評価技術」
     平 初雄 先生(一般財団法人 岡山セラミックス技術振興財団 研究所 所長)

   【要旨    
一般的に製鉄やガラス工業炉で使用されている耐火物の基礎として、その特徴や特性を報告する。これら耐火物の機能を判断する耐火物の各種評価技術について、化学組成分析も含めて各種測定事例を報告する。また、最新の高温弾性率測定結果や最近当財団で開発した超高速加熱技術を用いた耐火物への各種評価事例について詳述する。  

   講演② 14:05~15:00(講演45分、質疑応答10分)
   「海外における耐火物研究開発の動向」
     田村 信一 先生(日鉄総研株式会社 産業・資源循環技術部 客員研究員)

   【要旨        
世界の粗鋼生産量は年間18億トンに達し、また開発途上国を始めセメント産業やガラス産業の拡張も相俟って、耐火物の生産は、約4000万トンに至り、なお年間2%程度の成長率と言われている。ドイツ、フランス等欧州では公立の研究機関も含め多様な耐火物の研究が行われており、次いで中国でも研究機関やセラミックス関連の学生数の増強が図られている。不定形耐火物、低炭素耐火物、耐火物の機械特性、築炉構造体の数値解析などの研究動向について述べる。  

      ---------   休   憩 ( 10分 )  ----------

   講演③ 15:10~16:05(講演45分、質疑応答10分)
   「CO2削減に有効な耐火物とその使用方法~現行炉と酸素/水素燃焼炉~」
     佐藤 敬蔵 先生(株式会社ジェイテック 執行役員)

   【要旨】        
東洋ガラス入社以来、溶解量数トン/日のデイタンクから大型炉まで ソーダ石灰ガラス溶解炉の設計などのエンジニアリングおよび運転業務に携わってきた。そこでこれまでの経験から得た知見「CO2ガス排出削減の基本は省エネルギー」との観点から、エネルギー消費量に大きな影響を与える耐火物に関係するエネルギーの削減技術を紹介する。さらに、CO2を発生させない新しい燃焼技術として開発が急がれる水素/アンモニア燃焼炉の現状についても紹介する。  
   
 (4) 事務連絡 16:05~16:10

4. 参加費について
    <現地参加の場合>
    会員企業の方   : 13,000円
    会員外企業の方  : 25,000円
    官学の研究者   :  1,000円 <年間登録者無料>
    <オンライン参加の場合>
    会員企業の方   : 10,000円
    会員外企業の方  : 20,000円
    官学の研究者   :  1,000円 <年間登録者無料>

5. 参加申込み
     次の①~⑧の事項を記入の上、2023年7月21日(金)までに 下記宛 e-mailにて
   お申込み下さい。なお、お申込み多数の場合には、調整させていただく場合がございます。
    ①氏名(フリガナ)
    ②所属(会社名・部署)
    ③E-mailアドレス
    ④郵便番号および住所
    ⑤TEL番号
    ⑥参加を希望するセミナー・研究会名
    ⑦希望する参加方式(現地参加またはWeb参加)
    ⑧現地参加の場合、技術交流会への出欠   
  【申込み先】 
   一般社団法人ニューガラスフォーラム
   セミナー研究会窓口(yamamoto@ngf.or.jp) 担当:神吉
   〒169-0073東京都新宿区百人町3-21-16日本ガラス工業センター2F
   TEL:03-6279-2605 FAX:03-5389-5003