2022.8.5更新
本研究会は、ニューガラスを中心に「ガラス製品の開発支援技術の強化と普及」に向け、ガラスの商品化において求められる「各種評価技術について、企業(メーカーとユーザー)における現状と課題、それらに関連する大学および公的研究機関の研究、類似材料の評価例など」を話題として取り上げ、「評価技術の産学官による深化と共有化」を目指す場とします。対象とする技術は、ガラスとその表面に関する分析・解析技術、熱物性・機械物性・光物性等の測定技術とし、年間4回開催する予定です。そのうち2回はガラス科学技術研究会と合同での開催を予定しています。 |
主査 | 豊橋技術科学大学 | 総合教育院 教授 | 武藤 浩行 |
幹事 | AGC株式会社 | 材料融合研究所 無機材料部 | 土屋 博之 |
株式会社ニコン | 研究開発本部 材料・要素技術研究所 | 上田 基 | |
日本板硝子株式会社 | 研究開発部 | 内山 堅慈 |
「過去から未来へ ~ガラス技術の発展とカーボンニュートラルへの展望~」 |
協賛:国際ガラス年日本実行委員会 |
今年度のガラス科学技術・評価技術合同研究会は、全2回の主テーマを「過去から未来へ」と設定し、ガラスの歴史と未来を祝福する企画と致しました。今回はその第1回となります。第2回の企画もどうぞご期待ください。 |
1. 日時:2022年8月4日(木)13:00~16:30 2. 場所:オンライン開催(ZOOM利用) 3. プログラム (1) 事務連絡 13:00~13:05 (2) 開会挨拶 13:05~13:10 梶原 浩一 ガラス科学技術研究会主査(東京都立大学 教授) 武藤 浩行 評価技術研究会主査(豊橋技術科学大学 教授) (3) 講演 講演① 13:10~14:25(講演60分、質疑応答15分) 「ガラス技術の変遷 ~ガラスの歴史を振り返って~」 伊藤 節郎 先生(元東京理科大学 客員教授) 【要旨】
数万年前、天然ガラス黒曜石を手にした人類は、約五千年前に人工のガラスを作り出した。以来、今日に至るまで夥しい量のガラスが作られ、人類の文化や文明の発展に大きな貢献をしてきた。当初、高価な装飾品に過ぎなかったガラスが、現在、様々な分野で必要不可欠な素材として使われている。 それらのガラスが如何なる経緯で如何なるアイデアの基に生まれたかを知ることは、ガラスの更なる発展のために意義あることと考え、ガラスの歴史を振り返ってみる。
講演② 14:25~15:20(講演45分、質疑応答10分) 「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)からカーボンニュートラルへ」 丹羽 英治 先生(株式会社日建設計総合研究所 フェロー) 【要旨】
2020年、政府は、「脱炭素社会の実現を目指す」ことを宣言し、2015年のパリ協定に基づいたカーボンニュートラル社会実現に向けての国の取り組みが開始された。また、2021年には、経済産業省の「カーボンニュートラルの実現に向けた住宅・建築物の省エネ対策等の在り方検討会」において、住宅・建築物の省エネ性能等を高めるための対策強化についての議論が開始され、建築物の省エネルギーと再生可能エネルギー等を利用したZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の重要性はますます高まってきた。そこで、日本の省エネルギー建築からZEBに至る変遷とZEBの定義・評価方法の確立、カーボンニュートラルへの展開に至る動向を述べる。
--------- 休 憩 ( 10分 ) ---------- 講演③ 15:30~16:25(講演45分、質疑応答10分) 「発電する窓ガラスを目指して ~赤外光利用の科学と応用~」 坂本 雅典 先生(京都大学 化学研究所 准教授) 【要旨】
地表に到達する太陽光の46%は赤外域の太陽光(熱線)であり、未利用の太陽光エネルギー資源として大きな可能性が秘められている。また、熱線は目に見えないため、その有効利用法の研究は窓ガラスのような太陽電池という次世代のテクノロジーにつながる。本講演では、未開発の再生可能エネルギーである熱線のエネルギー資源化を実現し、SF小説に出てくるような次世代技術を拓く透明性と不可視の赤外光によるエネルギー変換を両立する材料を紹介する。
(4) 事務連絡 16:25~16:30 4. 参加費について 会員企業の方 : 10,000円 会員外企業の方 : 20,000円 官学の研究者 : 1,000円 <年間登録者無料> 5. 参加申込み 次の①~⑥の事項を記入の上、2022年7月29日(金)までに下記宛 e-mailにて お申込み下さい。なお、お申込み多数の場合には、調整させていただく場合がございます。 ①氏名(フリガナ) ②所属(会社名・部署) ③E-mailアドレス ④郵便番号・住所 ⑤TEL番号 ⑥参加を希望するセミナー・研究会名 【申込み先】 一般社団法人ニューガラスフォーラム セミナー研究会窓口(yamamoto@ngf.or.jp) 担当:小路谷 〒169-0073東京都新宿区百人町3-21-16日本ガラス工業センター2F TEL:03-6279-2605 FAX:03-5389-5003 |