2024.1.5更新
本研究会は、ニューガラスを中心に「ガラス製品の開発支援技術の強化と普及」に向け、ガラスの商品化において求められる「各種評価技術について、企業(メーカーとユーザー)における現状と課題、それらに関連する大学および公的研究機関の研究、類似材料の評価例など」を話題として取り上げ、「評価技術の産学官による深化と共有化」を目指す場とします。対象とする技術は、ガラスとその表面に関する分析・解析技術、熱物性・機械物性・光物性等の測定技術とし、年間4回開催する予定です。そのうち2回はガラス科学技術研究会と合同での開催を予定しています。 |
主査 | 豊橋技術科学大学 | 総合教育院 教授 | 武藤 浩行 |
幹事 | AGC株式会社 | 材料融合研究所 無機材料部 | 土屋 博之 |
株式会社ニコン | 先進技術開発本部 | 川島 辰典 | |
日本板硝子株式会社 | 研究開発部 | 内山 堅慈 |
「ガラスの内部を制御・評価する技術」 |
今年度第1回の研究会での「ガラスの『表面』を評価する技術」に続き、第2回目となる今回はガラスの『内部』を可視化、評価する技術に焦点を当てたテーマを企画しました。研究開発から品質管理まで関連分野にてご活躍の3名の先生方からガラスへの応用を交えたご講演をいただきます。 ガラス技術者の皆様に有益な情報を提供できると思いますので、多くの方のご参加をお待ちしております。 |
1. 日時:2024年2月9日(金)13:00~16:10 2. 場所:オンライン開催(ZOOM利用) 3. プログラム (1) 事務連絡 13:00~13:05 (2) 開会挨拶 13:05~13:10 武藤 浩行 評価技術研究会主査(豊橋技術科学大学 教授) (3) 講演 講演① 13:10~14:05(講演45分、質疑応答10分) 「放射光X線CT技術を駆使した高信頼性材料設計のための3次元マルチスケール解析」 大熊 学 先生(国立研究開発法人 物質・材料研究機構 構造材料研究センター セラミックス基複合材料グループ 主任研究員員) 【要旨】
本講演では、SPring-8の放射光X線CT技術が粉体成形で生じる内部欠陥を制御し、セラミックス部材の信頼性を高めるプロセス技術の開発に役立つことを示す。 つぎに、放射光X線ナノCTを用いた電子デバイスの3次元構造解析が性能や耐久性の向上、高信頼性設計に役立つ事例として、積層セラミックスコンデンサー(MLCC)の電極形成プロセス観察について紹介する。最後に、ガラスセラミックスを例に取り上げて、強度以外の損傷許容性、耐摩耗性、耐衝撃性などを兼ね備えた靱性強化機構の解明にもX線CTが有用であることを示す。
講演② 14:05~15:00(講演45分、質疑応答10分) 「ガラスのレーザスライシング~レーザ内部改質による応力評価と制御~」 山田 洋平 先生(埼玉大学大学院 理工学研究科 助教) 【要旨】
ガラスのレーザスライシングとは、材料内部に超短パルスレーザを集光し、微細な内部改質に伴う応力を利用して、き裂伝播を制御する手法である。これまでに鏡面状態での光学ガラスレンズの一発成形を達成したが、その詳細な加工メカニズムは明らかになっておらず、試行錯誤的な実験の積み重ねでしか加工を制御できていなかった。そこで複屈折を利用したガラス内部の応力評価を行い、その応力状態から加工メカニズム解明を試みた。
--------- 休 憩 ( 10分 ) ---------- 講演③ 15:10~16:05(講演45分、質疑応答10分) (仮)「シュリーレン法による脈理検査の紹介と可視化対象の変遷」 加藤 竹朝 先生(カトウ光研株式会社 執行役員) 【要旨】
脈理とはガラス内部で周辺と屈折率差のある状態(ムラ)の部分を指す。スマートフォンや一眼レフカメラの画像に写りこむフレアやゴーストなどの撮像ノイズは、カメラやレンズの条件設定だけでなく、カメラ内部の光学フィルターに発生している脈理が原因とされるケースがある。この脈理を検査する際にどのような光学装置を用いるべきか、実例の説明と、脈理検査の新しい市場ニーズをご紹介する。
(4) 事務連絡 16:05~16:10 4. 参加費について 会員企業の方 : 10,000円 会員外企業の方 : 20,000円 官学の研究者 : 1,000円 <年間登録者無料> 5. 参加申込み 次の①~⑥の事項を記入の上、2024年2月5日(月)までに下記宛 e-mailにて お申込み下さい。なお、お申込み多数の場合には、調整させていただく場合がございます。 ①氏名(フリガナ) ②所属(会社名・部署) ③E-mailアドレス ④郵便番号・住所 ⑤TEL番号 ⑥参加を希望するセミナー・研究会名 【申込み先】 一般社団法人ニューガラスフォーラム セミナー研究会窓口(yamamoto@ngf.or.jp) 担当:神吉 〒169-0073東京都新宿区百人町3-21-16日本ガラス工業センター2F TEL:03-6279-2605 FAX:03-5389-5003 |