2023.4.26更新

ガラス科学技術・評価技術合同研究会


    
 ガラス科学技術研究会と評価技術研究会の合同での研究会は、設定したテーマに対して、ガラスの科学技術と評価技術の両面から幅広く講演内容を企画できることもあり、これら両面からの知識の習得、新しい交流の機会創出といった相乗効果が期待される会として運営されています。    

<ガラス科学技術研究会>
主査東京都立大学大学院都市環境科学研究科 教授梶原 浩一
幹事産業技術総合研究所 材料・化学領域 高機能ガラスG正井 博和
日本電気硝子株式会社基盤技術部加藤 嘉成
HOYA株式会社MD部門 HOML マテリアルG徳光 秀造

<評価技術研究会>
主査豊橋技術科学大学総合教育院 教授武藤 浩行
幹事AGC株式会社材料融合研究所 無機材料部土屋 博之
株式会社ニコン研究開発本部 材料・要素技術研究所上田 基
日本板硝子株式会社研究開発部内山 堅慈


 2023年度第1回 ガラス科学技術/評価技術合同研究会のお知らせ
<< 終了しました >>  

 「ガラス材料のマイクロメカニカルキャラクタリゼーション」

         
 2023年度第1回のガラス科学技術・評価技術合同研究会は「ガラス材料のマイクロメカニカルキャラクタリゼーション」をテーマに、3名の先生方にご講演いただきます。
 ガラスにおける機械的特性はスマートフォン用の薄板ガラスに代表されるように、デバイス応用において非常に重要であり、最近のガラス研究におけるホットトピックスの1つとなっています。一方で、ガラスの破壊、クラック生成および、クラック進展については、科学的に完全には明らかになっておらず、原子スケールからマクロスケールまで幅広いレンジでその挙動の理解が重要と考えられます。
 今回、「ガラス材料のマイクロメカニカルキャラクタリゼーション」というテーマで、ガラスの破壊挙動を中心にご講演をいただく予定にしております。ガラス技術者の皆様に有益な情報を提供できると思いますので、多くの方のご参加をお待ちしております。
 また、ここ数回はオンラインのみでの開催としておりましたが、今回はオンラインと対面を併用したハイブリッド方式で行います。多くの方のご参加をお待ちしております。  

 
1. 日時:2023年5月30日(火)13:00~16:10

2. 場所:日本ガラス工業センター 地下会議室(東京都新宿区百人町3-21-16)
        (ZOOMでのオンラインとの併用)
3. プログラム
 (1) 事務連絡 13:00~13:05
 (2) 開会挨拶 13:05~13:10
     梶原 浩一 ガラス科学技術研究会主査(東京都立大学 教授)
     武藤 浩行 評価技術研究会主査(豊橋技術科学大学 教授)
   
 (3) 講演
   講演① 13:10~14:05(講演45分、質疑応答10分)
   「ホイールによるガラススクライブ中の亀裂進展と内部応力の可視化」
     松坂 壮太 先生 (千葉大学大学院・工学研究院 准教授)

   【要旨】    
ホイール工具を用いてガラスをスクライブした際に形成される亀裂をホイール側方・下方から高速度観察し、亀裂進展挙動と割断後の破断面形状との関係を明らかにした。また高速偏光計測法を用いて、スクライブ中/後のガラス内部応力状態の変化を可視化し、その結果を割断面品質の非破壊モニタリングに応用した。当日の発表では走査型電子顕微鏡内でスクライブを行い、ガラス/工具接触点近傍を観察した結果についても紹介する。  

   講演② 14:05~15:00(講演45分、質疑応答10分)
   「マイクロカンチレバー曲げ試験によるガラス表面のメソスケール力学特性評価」
     多々見 純一 先生(横浜国立大学大学院 環境情報研究院 教授)

   【要旨】    
ガラス表面に集束イオンビーム加工法にてマイクロカンチレバー試験片を作製し、これをナノインデンターで曲げ試験することでメソスケールにおける力学特性評価を行った。イオン交換ガラスの表面に存在する圧縮応力層の強度は、イオン交換していない領域と比較して40%向上した。また、シリカガラスを水中にて曲げ試験を行ったところ、空気中での実験と比較して30%強度が向上した。これらの機械的特性の変化は、ガラス構造中のイオンや水分子に影響によるものと考察した。     

      ---------   休   憩 ( 10分 )  ----------

   講演③ 15:10~16:05(講演45分、質疑応答10分)
   「ナノインデンテーション法の概要とガラス材料に対する評価事例」
     岩田 敏一 先生(株式会社東陽テクニカ 理化学計測部 ナノイメージングセンター 主任)

   【要旨】    
ナノインデンテーション法は薄膜や試料の局所的な機械特性を評価可能な技術である。本項ではナノインデンテーション法の動作原理の概要、および評価事例を紹介する。硬さや弾性率の評価が基本となるが、圧子先端の形状をかえて破壊靭性等を評価する場合ある。測定環境としては大気中で用いられることが多いが、SEM中にナノインデンテーション装置を設置することで、押し込み試験を行いながらサンプルが変形する様子をSEMで同時観察することが可能となる。    
   
 (4) 事務連絡 16:05~16:10

4. 参加費について
   <現地参加の場合>
    会員企業の方   : 13,000円
    会員外企業の方  : 25,000円
    官学の研究者   :  1,000円 <年間登録者無料>
   <オンライン参加の場合>
    会員企業の方   : 10,000円
    会員外企業の方  : 20,000円
    官学の研究者   :  1,000円 <年間登録者無料>
  
5. 参加申込み
     次の①~⑦の事項を記入の上、2023年5月24日(木)までに下記宛 e-mailにて
    お申込み下さい。なお、お申込み多数の場合には、調整させていただく場合がございます。
     ①氏名(フリガナ)
     ②所属(会社名・部署)
     ③E-mailアドレス
     ④郵便番号・住所
     ⑤TEL番号
     ⑥参加を希望するセミナー・研究会名
     ⑦希望する参加方式(現地参加またはWeb参加)参加を希望するセミナー・研究会名
            
6. その他
    ・現地参加希望者の人数や感染症の蔓延状況によっては、オンラインのみの開催になる場合があります。
    ・会場の収容可能人数に制限がありますので、現地参加を希望されましてもオンラインでのご参加を
     お願いする場合があります。
     
  
  【申込み先】 
   一般社団法人ニューガラスフォーラム
   セミナー研究会窓口(yamamoto@ngf.or.jp) 担当:神吉
   〒169-0073東京都新宿区百人町3-21-16日本ガラス工業センター2F
   TEL:03-6279-2605 F AX:03-5389-5003