(2021.3.3)

[溶融シミュレーション研究会]

  ガラス企業の中核設備であるガラス溶融炉のシミュレーション技術は、炉の開発・設計、運転の最適化等に
おいてますます重要性が高まっていますが、多くのガラス企業にとって、炉のシミュレーションは高価なソフトウェアに
頼らざるを得ず、技術者もまだ少ないのが現状です。そこで、NEDO先導研究の一成果物であるガラス溶融
シミュレーションプログラムGICFLOW(注1)を公開・活用し、技術者らが相互に研鑽を積むことにより、我が
国のガラス溶融シミュレーション技術の普及・高度化とともに技術者のポテンシャル向上を図ることを目標に、
「溶融シミュレーション研修会」を平成20年度よりスタートしました。
  平成26年度までの活動によりGICFLOWの基本的な内容とその取り扱いを目的とした研修は一通り終了
したとの認識から、教育目的の「研修会」は休止し、平成27年度より「溶融シミュレーション研究会」と改称し
活動を行っています。
  平成29年度からは、ガラス業界で溶融炉のシミュレーションに携わっている技術者の技術深化の場、意見
交換の場とすべく従来の溶融シミュレーションコードGICFLOWを使用していない方も気軽に参加できる研究会
を開催(年間3回)しています。
                  *注1:GICFLOW :Glass Intelligent Code/ Glass Flow Simulator


2020年度第2回溶融シミュレーション研究会

<終了しました>


1. 日時:2021311日(木)13001520

2. 場所:Web会議システムによるオンライン開催(ZOOM利用)  

3. プログラム
 3-1. 事務連絡 13:0013:05
 
 3-2. 開会挨拶 13:0513:10
      佐藤 勲 主査 (東京工業大学 副学長)

 3-3. 講演
    講演@ 13:10〜14:05(講演45分、質疑応答10分) 
    粉体プロセスへの離散要素シミュレーションの応用
      所 千晴 先生(早稲田大学 理工学術院 教授

   【要旨】
       粉体は、時には流体のようにふるまい、特には閉塞など固体特有の特徴を有する固気液に次ぐ
     第4の状態として、種々のプロセスにおいて重要な役割を担っている。本講演では、粉体特有の
     不連続な挙動を再現する計算手法として離散要素法をとりあげ、それらを粉砕、分離、混合、偏析、
     造粒へ応用した例を紹介する。


    講演A 14:05〜15:00(講演45分、質疑応答10分)   
    脱炭素社会に向けたエア・リキードの酸素予熱燃焼と水素燃焼
      木村 誓史 先生(日本エア・リキード合同会社 マネージャー)

   【要旨】
      
 気候変動に対する取り組みとして、エア・リキードは持続可能な産業向けの低炭素ソリューションを
     開発しています。Heat Oxy-Combustion(HeatOx)は、燃焼排ガスエネルギーを再利用し
     酸素・燃料を予熱する事で、CO2排出量を低減します。また、クリーンな水素は化石燃料と置き
     換え、CO2排出量を削減するための1つのオプションです。さらに、LCA(ライフサイクルアセスメント)
     に基づく研究を通して、HeatOxと水素燃焼を合わせたハイブリッド燃焼も提案しています。



    講演B 15:0015:20(講演15分、質疑応答5分)
    水素エネルギー社会への取組
      水野 伊裕 先生(日本エア・リキード合同会社 水素エネルギー事業部)

   【要旨】  
       日本での水素エネルギー社会への取組み、水素ステーションの概要、海外での水素エネルギー
     社会への取組みについてご説明したいと思います。


4. 研究会参加費について
   ・会員企業の方     7,000
   ・非会員企業の方 : 13,000
   ・官学の研究者   :  1,000円 <年間登録者無料>

   *従来の溶融シミュレーション研究会で設定されていた2名の無料参加枠の設定はありません。

5. 参加申込み                                                                                        
    次の@〜Eの事項を記入の上、202133日(水)までにセミナー研究会窓口までe-mail
  にてお申込み下さい。追って請求書を送付させていただきます。なお、お申込み多数となった場合には、
  参加をお断りさせていただく場合がございますので、予めご了承お願いいたします。

    @ 氏名(フリガナ)
    A 所属(会社名・部署)
    B E-mailアドレス
    C 住所
    D TEL番号
    E 参加を希望するセミナー・研究会名
 

  【申込み先】 
     一般社団法人ニューガラスフォーラム
     セミナー研究会窓口(yamamoto@ngf.or.jp) 担当:村口
     169-0073東京都新宿区百人町3-21-16日本ガラス工業センター2F
     TEL:03-6279-2605  FAX:03-5389-5003

                                                           以上