002 | ガラス薄膜追加で光ディスク容量4倍に 研究団体開発 | 朝日新聞 | 02/3/15 |
【朝日新聞ニュース】2002/3/15(金) ガラス薄膜追加で光ディスク容量4倍に 研究団体開発 新型ガラスの薄膜を追加するだけで光ディスクの記録容量が4倍になる技術を、ガラス関連企業 などでつくる研究団体ニューガラスフォーラム(東京都港区)が開発し、14日発表した。原理が単純 で、製造コストも低いため、DVD(デジタル多用途ディスク)の200倍の容量を目指す将来の記録 媒体に向けた要素技術として期待される。 同フォーラムの田中修平ナノガラスつくば研究室長らは、柱状の小さな結晶が規則的に並んだ厚 さ50ナノメートル(ナノは10億分の1)の新型ガラスの薄膜をつくった。将来の光ディスクに使われる 青色レーザーがこの薄膜に当たると、レンズ効果によってレーザー光の断面積が約4分の1に絞り 込まれる。この層を記録膜の上に置けば、記録密度が4倍になる。 新型ガラスは、コバルト、クロム、ジルコニウムでできているものと、酸化コバルトのものの2種類。 どちらの膜も製造が簡単で、光ディスクのコストは現在とほとんど変わらないという。 DVDの200倍の記録容量を実現するには様々な技術を併用する必要がある。今回の方法はディ スクに1層追加するだけなので、ほかの技術との組み合わせが容易だ。 (03/14 22:52) |
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