2023年度第2回評価技術研究会 開催のお知らせ(2月9日)
終了しました。多数のご参加ありがとうございました。
ガラスの内部を制御・評価する技術
今年度第1回の研究会での「ガラスの『表面』を評価する技術」に続き、第2回目となる今回はガラスの『内部』を可視化、評価する技術に焦点を当てたテーマを企画しました。研究開発から品質管理まで関連分野にてご活躍の3名の先生方からガラスへの応用を交えたご講演をいただきます。 ガラス技術者の皆様に有益な情報を提供できると思いますので、多くの方のご参加をお待ちしております。 1. 日時:2024年2月9日(金)13:00~16:10 2. 場所:オンライン開催(ZOOM利用) 3. プログラム 3-1. 事務連絡 13:00~13:05 3-2. 開会挨拶 13:05~13:10 武藤 浩行 評価技術研究会主査(豊橋技術科学大学 教授) 3-3. 講演 講演1 13:10~14:05(講演45分、質疑応答10分) 「放射光X線CT技術を駆使した高信頼性材料設計のための3次元マルチスケール解析 大熊 学 先生(物質・材料研究機構 構造材料研究センターセラミックス基 複合材料グループ 主任研究員) 【要旨】 本講演では、SPring-8の放射光X線CT技術が粉体成形で生じる内部欠陥を制御 し、セラミックス部材の信頼性を高めるプロセス技術の開発に役立つことを示す。 つぎに、放射光X線ナノCTを用いた電子デバイスの3次元構造解析が性能や耐久性 の向上、高信頼性設計に役立つ事例として、積層セラミックスコンデンサー(MLCC) の電極形成プロセス観察について紹介する。最後に、ガラスセラミックスを例に取 り上げて、強度以外の損傷許容性、耐摩耗性、耐衝撃性などを兼ね備えた靱性強化 機構の解明にもX線CTが有用であることを示す。 講演2 14:05~15:00(講演45分、質疑応答10分) 「ガラスのレーザスライシング~レーザ内部改質による応力評価と制御~」 山田 洋平 先生(埼玉大学大学院 理工学研究科 助教) 【要旨】 ガラスのレーザスライシングとは、材料内部に超短パルスレーザを集光し、微細 な内部改質に伴う応力を利用して、き裂伝播を制御する手法である。これまでに鏡 面状態での光学ガラスレンズの一発成形を達成したが、その詳細な加工メカニズム は明らかになっておらず、試行錯誤的な実験の積み重ねでしか加工を制御できてい なかった。そこで複屈折を利用したガラス内部の応力評価を行い、その応力状態か ら加工メカニズム解明を試みた。 ------------ 休 憩 ( 10分 ) ------------- 講演3 15:10~16:05(講演45分、質疑応答10分) 「シュリーレン法による脈理検査の紹介と可視化対象の変遷」 加藤 竹朝 先生(カトウ光研株式会社 執行役員) 【要旨】 脈理とはガラス内部で周辺と屈折率差のある状態(ムラ)の部分を指す。スマート フォンや一眼レフカメラの画像に写りこむフレアやゴーストなどの撮像ノイズは、 カメラやレンズの条件設定だけでなく、カメラ内部の光学フィルターに発生してい る脈理が原因とされるケースがある。この脈理を検査する際にどのような光学装置 を用いるべきか、実例の説明と、脈理検査の新しい市場ニーズをご紹介する。 3-4. 事務連絡 16:05~16:10 4. 研究会参加費について ・会員企業の方 : 10,000円 ・非会員企業の方 : 20,000円 ・官学研究者の方 : 1,000円 <年間登録者無料> 5. 参加申込み 次の1)~6)の事項を記入の上、2024年2月5日(月)までにセミナー研究会窓口 までe-mailにてお申込み下さい。追って請求書を送付いたします。なお、お申込み 多数となった場合には、参加をお断りさせていただく場合がございます。予めご了 承お願い致します。 1) 氏名(フリガナ) 2) 所属(会社名・部署) 3) E-mailアドレス 4) 住所 5) TEL番号 6) 参加を希望するセミナー・研究会名 6. 問い合わせ先 一般社団法人ニューガラスフォーラム セミナー研究会窓口(yamamoto@ngf.or.jp) 担当:神吉(カンキ) 〒169-0073東京都新宿区百人町3-21-16日本ガラス工業センター2F TEL:03-6279-2605 FAX:03-5389-5003