2024年度第1回ガラス科学技術研究会 開催のご案内(8月2日)
終了しました
「ガラス原料に必要な資源の現状と将来展望」
ガラスに関わりの深いホウ素、リチウム、希土類などの原料資源は多くを海外からの輸入に頼っている状況であり、今後の資源不足ならびに更なる価格高騰が懸念されています。今回のガラス科学技術研究会では「ガラス原料に必要な資源の現状と将来展望」をテーマに、3名の先生方にガラスに関わりの深い原料資源について、現状の把握と将来の展望について最新の情報をご講演いただきます。ガラス技術者の方に貴重な情報を提供できると思いますので、多くの方のご参加をお待ちしております。
なお、本セミナーはオンラインと対面を併用したハイブリッド方式で行います。また講師の先生方との交流や参加者同士の交流を深めるために、講演終了後に技術交流会を行いますので、ぜひご参加ください。
1.日時:2024年8月2日(金)
講演 13:00~16:10
技術交流会 16:30~18:00(現地のみの開催です)
・立食形式で、アルコール/ソフトドリンクと軽食のご提供を予定しています。
・講師の先生方はご都合により技術交流会にご参加いただけない場合があります。
2.場所:日本ガラス工業センター 地下会議室(東京都新宿区百人町3-21-16)
(ZOOMとの併用)
3. プログラム
3-1. 事務連絡 13:00~13:05
3-2. 開会挨拶 13:05~13:10
斎藤 全 ガラス科学技術研究会主査(愛媛大学 教授)
3-3. 講演
講演(1) 13:10~14:05(講演45分、質疑応答10分)
「希土類資源の現状と課題:アンバランスな軽希土類と重希土類」
星野 美保子 先生(産業技術総合研究所 地圏資源環境研究部門
鉱物資源研究グループ 研究グループ長)
【要旨】
希土類資源の生産が難しい理由のひとつとして、天然に産出する希土類鉱石は、
化学的性質のよく似た多種類の希土類を同時に含有するため、特定元素のみを生
産しにくいという点が挙げられる。近年HVやEV製造のため需要の増している重希
土を生産する際に、同時に大量の軽希土類が生産されるため、より安定的な資源
の需給バランスのためには軽土類の価値向上は重要な課題である。本講演では、
希土類資源の現状と課題について軽希土と重希土の需給の不均衡という視点で紹
介する。
講演(2) 14:05~15:00(講演45分、質疑応答10分)
「ガラスに関わりの深いリチウム・ホウ素資源の現状と問題点」
荒岡 大輔 先生(産業技術総合研究所 地圏資源環境研究部門
鉱物資源研究グループ主任研究員)
【要旨】
ペタライトなどのリチウム鉱物は、ガラスの原料として古くから使用されてき
た。一方で電気自動車の急速な普及に伴い、現在ではリチウム資源の半分以上が
リチウムイオン電池用に使用されるなど、リチウム鉱物(鉱石)の確保が困難に
なっている。本講演では、リチウム資源を鉱床タイプ別に紹介するとともに、現
在の需給動向や最近の開発状況、現状の問題点について紹介する。また、ホウ素
資源についても触れる予定である。
------------------------- 休憩(10分) ----------------------------
講演(3) 15:10~16:05(講演45分、質疑応答10分)
「使用済みリチウムイオン電池からのリチウムの資源確保およびレアメタル分離回
収」
青野 宏通 先生(愛媛大学 理工学研究科 教授)
【要旨】
電気自動車の著しい普及に伴いリチウムイオン電池(LIB)の需要が急速に伸びて
いる。LIBにはガラスの材料としても使用されるLiやNi, Co, Mnのレアメタルが
多量に使用されており、資源不足や価格高騰が懸念されているため資源確保が重
要な課題となる。本講演では、使用済みLIBを焼成処理して得られる「ブラックサ
ンド」からLiを回収し、さらにはキレートイオン交換樹脂を用いてレアメタルを
分離・回収する新規技術について述べる。
3-4. 事務連絡 16:05~16:10
4. 研究会参加費について
・会員企業の方 : 13,000円
・非会員企業の方 : 25,000円
・官学研究者の方 : 1,000円 <年間登録者無料>
5. 参加申込み
次の1)~8)の事項を記入の上、2024年7月26日(金)までにセミナー研究会窓口
までe-mailにてお申込み下さい。追って請求書を送付いたします。
1) 氏名(フリガナ)
2) 所属(会社名・部署)
3) E-mailアドレス
4) 住所
5) TEL番号
6) 参加を希望するセミナー・研究会名
7) 希望する参加方式(現地参加またはWeb参加)
8) 現地参加の場合、技術交流会への出欠
6.その他
・現地参加希望者の人数や感染症の蔓延状況によっては、オンラインのみの開催にな
る場合があります。
・会場の収容可能人数に制限がありますので、現地参加を希望されましてもオンライ
ンでのご参加をお願いする場合があります。
7.問い合わせ先
一般社団法人ニューガラスフォーラム
セミナー研究会窓口(yamamoto@ngf.or.jp) 担当:神吉(かんき)
〒169-0073 東京都新宿区百人町3-21-16 日本ガラス工業センター2F
TEL:03-6279-2605 FAX:03-5389-5003