2024年度第2回評価技術研究会 ナノテラス見学(11月28日)
終了しました
「ナノテラス見学会」
2024年度第2回評価技術研究会では、ナノテラス見学会を行います。
3GeV高輝度放射光施設NanoTerasu(ナノテラス)は、放射光を利用して物質・材料の組織、構造を明らかにすることができる世界最先端の放射光施設であり、2024年4月から運用が開始されています。本研究会ではナノテラスの施設見学および2名の先生方による講演を企画しました。ガラス研究分野での活用も今後益々期待されており、革新的なガラス材料の評価技術、新規ガラス材料開発への展開が見込まれます。貴重な機会となりますので多くの方のご参加をお待ちしております。(先着20名様までとさせていただきます。)
1. 日時:2024年11月28日(木)
13:00~16:30
2. 場所:宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉468-1 ナノテラス
3. プログラム
13:00~14:30 ナノテラス見学
15:00~15:50 講演(1)
「ナノテラス・コアリションビームラインの概要と計測アプリケーション」
中村 哲也 先生 東北大学 国際放射光イノベーション スマート研究センター 教授
光科学イノベーションセンター ビームライン部 部長
【要旨】
2024年度よりNanoTerasuの供用が始まり、地域パートナーが建設した7本のコアリシ
ョンビームライン(BL)を、産学のコアリション会員が利用している。NanoTerasuの放
射光は、特に軟X線で輝度が高く、表面状態や軽元素の分析に威力を発揮する。また、コ
アリションBLでは、軟X線に加え、テンダーX線から硬X線まで幅広い波長域で、様々な放
射光計測を提供している。利用制度面では、予約から実施までの期間を大幅に短縮した
ことにより、BLの横断利用による材料の多角的評価の高速化が実現した。
15:50~16:30 講演(2)
「シリカガラスにおける秩序と揺らぎ」
小野 円佳 先生 東北大学工学系研究科 応用物理学専攻 教授
【要旨】
シリカガラスは、通信用光ファイバ材料として広く利用される。我々は、シリカガラ
ス内の原子が存在しない部分、すなわち空隙構造がファイバの光損失に寄与することを
発見し、圧力を印加することで損失を大幅に低減できることを示した。ガラス中の空隙
は、原子が存在する部分と存在しない部分による「構造ゆらぎ」の現れでもある。この
構造ゆらぎとスケールは高エネルギーX線を用いて観察できるが、近年、特定の秩序構造
の有無がガラスの光損失以外の物性にも影響を及ぼすことがわかってきた。
4. 研究会参加費について
・会員企業の方 : 13,000円
・非会員企業の方 : 25,000円
・官学研究者の方 : 1,000円 <年間登録者無料>
5. 募集人員 : 20名(先着順)
6. 参加申込み
次の1)~6)の事項を記入の上、2024年11月21日(木)までにセミナー研究会窓口まで
e-mailにてお申込み下さい。追って請求書を送付いたします。なお、お申込み多数となった
場合には、参加をお断りさせていただく場合がございます。予めご了承お願い致します。
1) 氏名(フリガナ)
2) 所属(会社名・部署)
3) E-mailアドレス
4) 住所
5) TEL番号
6) 参加を希望するセミナー・研究会名
7. 問い合わせ先
一般社団法人ニューガラスフォーラム
セミナー研究会窓口(yamamoto@ngf.or.jp) 担当:神吉(カンキ)
〒169-0073東京都新宿区百人町3-21-16日本ガラス工業センター2F
TEL:03-6279-2605 FAX:03-5389-5003
以上