2024年度第2回ガラス科学技術研究会のご案内(12月13日開催)
終了しました
「ガラス繊維・光ファイバの最新動向」
ガラスは様々な形状付与が可能な材料であり、最終製品として、機械的特徴を活かしたガラス繊維、あるいは光通信で主要な材料である光ファイバが、広く産業で使用されています。現在も新用途や性能向上を目指して様々な研究開発が産学で行われています。今回のガラス科学技術研究会では「ガラス繊維・光ファイバの最新動向」をテーマに、4名の先生方に最新の情報をご講演いただきます。ガラス技術者の方に貴重な情報を提供できると思いますので、多くの方のご参加をお待ちしております。
今回のガラス科学技術研究会はオンライン方式で行います。
1. 日時:2024年12月13日(金)
13:00~16:25
2. 場所:Zoomによるオンライン開催
3. プログラム
3-1. 事務連絡 13:00~13:05
3-2. 開会挨拶 13:05~13:10 斎藤 全 ガラス科学技術研究会主査(愛媛大学 教授)
3-3. 講演
講演(1) 13:10~14:00(講演40分、質疑応答10分)
「低融点ガラスを用いた特殊光ファイバ」
鈴木 健伸 先生(豊田工業大学 大学工学研究科極限材料専攻 准教授)
【要旨】
従来のシリカガラス光ファイバは3ミクロン以上の波長を透過できないため応用が限られ
るが、テルライトガラスやカルコゲナイドガラスは低フォノンエネルギーにより近赤外か
ら中赤外域までの光を透過し、熱的にも安定している。本講演では、これら「低融点ガラ
ス」を用いた特殊光ファイバによる中赤外光生成や画像伝送の最近の進展について述べ
る。
講演(2) 14:00~14:50(講演40分、質疑応答10分)
「ガラス繊維の種類、製法、表面処理、用途および新規開発品の紹介」
保田 皓是 先生(日本電気硝子株式会社 ガラス繊維事業部 開発部)
【要旨】
ガラス繊維とは太さ数μmから数十μmに成形したガラスの糸である。このガラスの糸
は、製造工程で表面処理を塗布したのち集束し様々な形状に加工することで、高い性能
と良好な加工性を有するため、補強材として広く用いられている。本講演ではガラス繊
維の種類、製法、表面処理、用途および弊社で最近開発した樹脂用およびセメント用ガ
ラス繊維製品について紹介する。
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講演(3) 15:00~15:50(講演40分、質疑応答10分)
「ガラス繊維ロービングのテックスが FW 材の品質と特性に及ぼす影響」
坂田 憲泰 先生(日本大学 生産工学部 機械工学科 教授)
【要旨】
炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の強化材である炭素繊維は比強度と比弾性率に優
れるが、価格が高く生産量が少ないという課題がある。一方、ガラス繊維強化プラスチ
ック(GFRP)の強化材であるガラス繊維は炭素繊維と比較すると比強度と比弾性率は低
くなるが、低価格で生産量が多い。さらに、ガラス繊維は様々な産業で使用されている
ため、テックスの種類が多い。パイプや圧力容器などの製造に用いられているフィラメ
ントワインディング(FW)法では、 張力を掛けたガラス繊維ロービングに樹脂を含浸さ
せながら型となるマンドレルやライナーに巻き付ける。そのため、FW材の品質や機械的
特性はテックスの影響を受ける。本講演では,ガラス繊維ロービングのテックスがGFRP
製FW材の表面性状や繊維体積含有率、力学特性に及ぼす影響について紹介する。
講演(4) 15:50~16:20(講演25分、質疑応答5分)
「島津フローテスタによるガラス繊維強化プラスチック(GFRP)の流動性評価す影響」
西村 司 先生(株式会社島津製作所 分析計測事業部 Solutions COE
マテリアル/インフラストラクチャーソリューションユニット)
【要旨】
島津フローテスタは成形に近い圧力の測定ができることから、成形のための条件決め
や、成形前の事前確認試験などに広く利用されています。今回は、分子量の異なるポリ
カーボネート樹脂にガラス繊維を加えたペレットについて、280℃における流動性の違い
を確認するとともに、吸湿による流動性の変化を確認した事例について紹介します。
3-4. 事務連絡 16:20~16:25
4. 研究会参加費について
・会員企業の方 : 13,000円
・非会員企業の方 : 25,000円
・官学研究者の方 : 1,000円 <年間登録者無料>
5. 参加申込み
次の1)~6)の事項を記入の上、2024年12月6日(金)までにセミナー研究会窓口まで
e-mailにてお申込み下さい。追って請求書を送付いたします。なお、お申込み多数となった
場合には、参加をお断りさせていただく場合がございます。予めご了承お願い致します。
1) 氏名(フリガナ)
2) 所属(会社名・部署)
3) E-mailアドレス
4) 住所
5) TEL番号
6) 参加を希望するセミナー・研究会名
6. 問い合わせ先
一般社団法人ニューガラスフォーラム
セミナー研究会窓口(yamamoto@ngf.or.jp) 担当:神吉(カンキ)
〒169-0073東京都新宿区百人町3-21-16日本ガラス工業センター2F
TEL:03-6279-2605 FAX:03-5389-5003
以上