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105回講演会報告について 第105回若手懇談会開催報告
[講演]]「インプレーンX線回折技術とその応用-分析技術の原理や理論に基づいた改良からラボ分析装置の高機能化を目指す」 酒井先生は、日本板硝子株式会社に入社されてから長年にわたり分析評価部門に所属され、近年はX線や放射光を使用した分析技術関係の仕事に従事されております。今回はインプレーンX線回折技術に焦点を当てて御講演いただきました。 インプレーンX線回折法は2000年代に実用化された比較的新しい技術ですが、現在では膜厚わずか数nm以下での結晶性評価が可能になるなど、表面分析法の1つとして定着しています。先生は、強度、精度、平行性の高いビームが得られる放射光を用いることで更に細かいÅオーダーでのFAS単分子膜の周期構造を解析する一方、実験室装置でも放射光と同程度の測定ができるように技術開発に取り組まれているとのことでした。講演では実際に使用している装置、数多くの測定例を非常に解り易くご説明いただきました。また最後に、分析技術を向上するのに、日頃から最新評価技術に触れること、それを実験室に生かすことの重要性を述べておられました。 [講演]「泡分析-ガス組成からの発生源の推定」 製品中の泡削減はガラス会社であれば避けて通れない課題であり、セラミックフォーラム株式会社はガラス中の泡分析および、泡抑制対策等のソリューション提供を請け負っている会社です。 御講演では、まずガス分析装置を紹介していただきました。サンプル中の泡付近にスクラッチを入れてから破断する方法で、極微小サイズの泡でも高確率で分析できるようにしており、小さいものでは30×50μm程度の泡についての分析実績もあるとのことです。また、泡対策する上で重要となる泡発生起源の特定について、泡の組成、サイズ・容量、圧力、発生分布、析出物の有無など、各種データから総合的に判断する方法を非常に分かりやすくご説明いただきました。最後に、仕事をするにあたり、社内・国内にとどまらず、外の世界ともつながりを持つことの重要性を述べておられました。 今回は「ガラスの分析技術」をテーマに先生方にご講演いただきました。当初3件予定していた講演が急遽2件となってしまい、講師の先生方、参加者の皆様には大変ご迷惑をおかけしてしまいました。そのような中、今回ご講演頂きました2人の先生方ならびに多くの参加者の皆様にご協力いただき、講演会を無事進めることができたこと感謝いたします。また、懇親会にも多数ご参加頂き、本会を盛り上げて頂きましたこと、改めて感謝いたします。今後ともNGF若手懇談会をよろしくお願い致します。 以上 |
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