若手懇談会前回の講演会
106回講演会報告について


第106回若手懇談会開催報告

【【日時】2012年5月11日(金)
【場所】サンゴバン・ティーエム株式会社 神崎工場

[見学会]「神崎工場内見学」

サンゴバン・ティーエム株式会社神崎工場を訪問し、電鋳耐火物「SCIMOS」の製造工程を見学させていただきました。工程は、秤量、混合、溶融、鋳造、除冷、仕上、検査と進みます。鋳造の工程では、高温の炉から製品が取り出されるところを間近で見ることができました。ガラス製造には欠かせない電鋳耐火物について、より身近に深く知る機会となりました。



[講演]「電鋳耐火物の動向と開発について」
サンゴバン・ティーエム株式会社 瀬尾 省三 先生

電鋳耐火物はガラス溶融用の炉材に使用されています。最近では、最先端ガラスの開発、環境負荷の低減、ガラス溶融温度の高温化などにより、炉材に対する要求は高まっています。 ご講演では、これらの変化に対応する高耐食性の高ジルコニアレンガを紹介していただきました。高ジルコニア質には、高温下で低発泡という特徴があり、1600℃以上の高温溶融が可能です。また、各種ガラスに高い耐食性を示し、かつ接触界面もスムースであるという特徴もあります。近年の要望に応えるため、高電気抵抗品や低熱膨張品の製造・開発も進められております。 瀬尾先生ご講演



[講演]「サンゴバン・ティーエムのWCM(World Class Manufacturing)活動について」
  サンゴバン・ティーエム株式会社 江澤 元彦 先生

WCMは世界的レベルの生産を意味し、世界中のサンゴバングループで展開されています。この活動について、神崎工場での取り組みをご紹介いただきました。 WCM活動は、5S活動などの基礎と「安全衛生」などの8本の柱となる活動で構築されています。5S活動のうち最も大切なのは2Sです。乱雑に示された数字を探すトレーニングを通じて、2Sの必要性を体験しました。安全衛生活動では、安全指標を用いて災害のランク付けをしています。災害だけでなくリスク改善も計数し、目標に含めているとのことでした。また、労働災害防止のためのSMATという活動をご紹介していただきました。作業者と管理者の対話を通じ、潜在リスクを発見するという手法です。これらにより、災害防止の効果があがっていると述べておられました。 江澤先生ご講演



 今回の若手懇談会は、サンゴバン・ティーエム株式会社様のご好意によって開催することができました。企画準備時からご尽力いただき、 また多数の参加者を受け入れてくださり、深く感謝申し上げます。
講演会後には恒例となっている懇親会が開かれました。多くの方に参加いただき、活発な交流が行われました。
NGF若手懇談会では、今後も多くの方に参加いただけるような講演会を企画してまいります。今後ともよろしくお願いいたします。
会場の様子


以上

2012年6月8日
若手懇談会 副会長
栗森 勇太




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