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130回講演会報告について 第130回若手懇談会開催報告
[講演1]「ガラスのレーザ加工技術について」 レーザを用いた様々な材料の加工例を中心にご説明頂きました。ガラスの切断においては熱応力を利用したレーザスクライブの技術により曲げ割断で発生しやすいパーティクルの抑制が可能とのことでした。またガラス種、板厚が異なることで温度や応力が変化することについてはシミュレーションにより予測でき最大引張応力と表面温度から適正加工条件を導くことが可能になるとのことでした。ガラスに限らず多用途への発展も期待できる内容で大変参考になりました。 [講演2]「原料・溶解・清澄に関する解析と開発」 原料溶解、清澄現象の基礎をご説明頂いた後、開発事例としてブリケット原料の面白さと効果について紹介頂きました。ラボ試験ではブリケット化することで溶解反応が促進され、且つ微細原料を使うことで溶け残りも抑制できるということでした。またバッチブランケットの伝熱の良さについては押し固めたことと隙間が存在することで格段に効果があり溶解速度の改善が期待されるということでした。さらに排熱回収を利用する場合、非常に高い熱交換効率となり大きな省エネ効果が得られることに加え、予熱による炭酸ガス抜きにより大幅な泡品質改善が可能とのことでした。ガラス製造工程の源流である溶解・清澄技術に関する非常に興味深いご講演でした。 [講演3]「無容器溶融技術が拓くガラスの未来」 接触界面となる容器の壁面が無いことから、不均一核生成を極限まで抑制することができる「無容器法」についてご説明頂きました。無容器状態で融液を空中に保持する浮遊炉の中で増野先生の研究室ではガス流の風圧を利用したガス浮遊炉を用いているとのことでした。無容器法を用いることで網目形成酸化物を含まない従来ガラス化しないと思われていた組成のガラス合成が可能となることを実証され、このガラスの物性は高屈折率、高弾性率等の優れた性能を有することが分かっているとのことでした。従来の常識にとらわれず新たな領域へ挑戦される内容で将来への展開が楽しみなご講演でした。 今回、「ガラスの製造技術」というテーマでご講演頂きました。溶解、成形からガラス特性、加工まで幅広い工程の技術的事例をご講演頂き、大変勉強になる会となりました。また、本会を良い交流の場としてご活用いただきましたことに感謝いたします。今後ともNGF若手懇談会をよろしくお願い致します。 以上 |
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