若手懇談会若手懇談会 第62回例会始末記


第62回若手懇談会は以下の内容で行われました。

日時:2001年1月31日(水) 15:00〜

場所:(社)ニューガラスフォーラム 5階会議室(新橋)


講演:
 (1) 「レーザ加工による光通信用素子の開発」
    日本板硝子(株)技術研究所 つくば研究センター 関口 幸成先生
 (2) 「フェムト秒レーザーのシングルパルス干渉露光法の開発と微細加工への応用」
    科技団ERATO細野透明電子活性プロジェクト 河村 賢一先生
 (3) 「二次イオン質量分析法をもちいた薄膜中の微量分析」
    アルバックファイ(株) 星 孝弘先生

 関口先生の講演  河村先生の講演  星先生の講演  懇親会風景

 参加者:27名

内容:
 新世紀初となる若手懇談会は、27名に参加頂き、上記3件の講演を行いました。
 関口先生は、イオン交換でUVレーザ光に対する加工性を上げた光加工性ガラス、及びそれを用いたレリーフ型干渉格子や空間分割多重光インターコネクション用のマイクロホールアレイの作製技術についてご講演を頂きました。先生は昨年講演頂く予定でしたが、交通機関のトラブルのため残念ながらキャンセルとなったものを、今回あらためてご講演をお願いし、快諾頂いたものです。
 河村先生は、フーリエ限界に近く高い干渉性を持つフェムト秒レーザーを用いて、感光性を持たない透明なガラスや結晶の表面や内部に永久的な屈折率変化を書き込む、という技術について講演を頂きました。フェムト秒レーザ利用の応用として、学術的、工業的に興味深い内容でした。
 星先生からは、二次イオン質量分析法(SIMS)を用いた、ppm、pptオーダーの薄膜中の微量元素分析について、様々な分析事例を例に挙げながら詳細に説明頂きました。微量分析の依頼はするけれど、測定原理がよく分からない、結果をどう解釈すべきか困っているという方が多かったかと思いますが、非常に分かり判り易く、有意義なご講演でした。

 3件とも質疑応答が活発で、合計2時間強という時間があっという間でした。その後の懇親会でも意見・情報交換が盛んに行われており、新しい技術に対する関心の高さを感じました。今回は新体制の下で初めての懇談会であり、不慣れな点もあったかと思いますが、充実した企画を実施していく所存ですので、今後も宜しくお願いします。
 次回も今回同様に3人の先生を迎えての懇談会を予定しております。多くの皆様のご参加をお待ちしております。


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