若手懇談会若手懇談会 第66回例会始末記


第66回若手懇談会は以下の内容で行われました。

日時:2002年2月14日(木) 14:00〜

場所:(社)ニューガラスフォーラム 5階会議室(新橋)


講演:
 (1) 「KNbO単結晶の作製と応用」
    旭テクノグラス(株) 熊谷 博彦先生
 (2) 「ガラスの高温・常温での物質測定方法」
    日本板硝子テクノリサーチ(株) 酒井 千尋先生
 (3) 「Fレーザー光を照射したシリカガラスにおける欠陥形成」
    科学技術振興事業団 細野プロジェクト 梶原 浩一先生

 熊谷先生の講演  酒井先生の講演  梶原先生の講演  懇親会風景

 参加者:22名

内容:
 本年度最初の若手懇談会は、22名の方に参加頂き、3件の講演を行ないました。
 熊谷先生からは、ニオブ酸カリウム(KNbO3)単結晶の作製方法と応用例についてのご講演を頂きました。原料からの結晶育成方法やその歴史、そして、光学素子・圧電素子への応用に対し、ニオブ酸カリウムが持つ基本特性を他の材料との比較から分かりやすくご説明を頂き、非常に興味深い内容でした。
 酒井先生からは、ガラスの高温における物性値の測定について、ご講演を頂きました。ガラス開発の評価項目として欠かせない高温粘性や失透試験について、測定原理や様々な測定方法をご紹介頂き、ガラス開発に従事する技術者にとっては非常に参考になる内容でした。
 梶原先生からは、F2レーザー光の照射がシリカガラスにもたらす光化学反応についてのご講演を頂きました。NBOHC(非架橋酸素ホール中心)の測定などにより、シリカガラスの欠陥形成に対して水素の挙動が重要であるという知見が得られた研究成果について、基礎的観点からのご紹介を頂きました。

 今回の講演会から、質疑の時間を15分に延長しましたが、3件の講演ともに活発な質疑がなされ、講演も含めた55分という時間が非常に短く感じました。
 今回は、水口新会長以下、新たな体制での初めての懇談会であり、不慣れな点があったかと思いますが、今後も、充実した企画を実施して参りますので、今後も多くの皆様のご参加をお待ちしております。


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