若手懇談会若手懇談会 第69回例会始末記


第69回若手懇談会は以下の内容で行われました。

日時:2002年10月31日(木)

場所:(社)ニューガラスフォーラム 田中田村町ビル8階 A会議室


総会:
 第1号議案 平成14年度活動および収支決算見込み報告の件
 第2号議案 任期満了に伴う役員改選に関する件
 第3号議案 規約改定に関する件


講演:
 (1) 「環境対策光学ガラス」
    株式会社オハラ  小野沢 雅浩 先生
 (2) 「結晶化ガラスリフレクター」
    岡本硝子株式会社  菊月 康二 先生
 (3) 「ガラスの破壊 −原子レベルでの理解を目指して−」
    滋賀県立大学 工学部  松岡 純 先生

 総会  小野沢先生の講演  菊月先生の講演  松岡先生の講演  懇親会風景

 参加者:37名(事務局3名除く)

内容:
 NGF事務所の移転に伴い、今回から田中田村町ビルに場所を移し、総会および今年最後の講演会を行いました。
 まず、株式会社オハラの小野沢先生から、環境対策光学ガラスと題して、ECOガラスについてご紹介頂きました。環境汚染物質であるPbO,As2O3の両成分を含まない光学ガラスを開発し、光学ガラス推奨硝種112種類全てについて環境対策を完了したというお話でした。ガラス業界全体の課題でもある環境対策について、大変参考になる内容でした。
 引続き、岡本硝子株式会社の菊月先生からは、液晶プロジェクター等に利用されている結晶化ガラスリフレクターと薄膜応用についてご講演頂きました。結晶化ガラスの成形性を改善することで、光学系に使用する部品として必要な寸法精度を確保し、また、薄膜の応用例については実データを元にわかりやすくご説明頂きました。
 最後に、滋賀県立大学の松岡先生に、ガラスの破壊についてのご講演を頂きました。石英ガラスとソーダライムガラスでは、破壊の際の構造変化や水分の影響によるクラックの進行具合が異なり、破壊挙動にも違いが出るという大変興味深い内容でした。今後、その他の組成系のガラスについてもデータ取りを進めるとの事で、進展が大いに期待されます。
 その後の懇親会でも、活発な討議がなされ、大変充実した懇談会となりました。

 今回の総会で役員5名が入れ替わり、また、新たに役員1名を加え、次年度は役員の欠員なしで引き継ぐことが出来ました。次年度は、木島新会長のもと、新体制での運営となりますが、今年以上に充実した企画により有意義な懇談会となるよう盛り上げて参りますので、来年度も奮ってご参加下さい。


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