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95回講演会報告について 第95回若手懇談会開催報告
[講演1]「新規光機能材料を用いた超小型センシング技術の話題」 ナノサイズの微小構造を有するガラス材料と、このナノガラスを利用した種々の超小型光機能部品について広く解説頂いた。特に、新しいガラス微細加工技術として注目されている、フェムト秒レーザーによるガラス加工について詳しい説明をして頂き、フェムト秒レーザー特有の多光子過程によりガラス中に三次元の微細加工を高精度で施すことが可能となり、様々な機能デバイスが作製可能となることが理解できた。さらに、現在、NEDOプロジェクトで取り組んでいる空間光変調器を用いたガラス内部への3次元光回路一括加工の実例についても紹介していただいた。今後広く産業の発展に貢献していく技術と考える。 [講演2]「光学ガラス素子用超精密金型設計・製造技術の確立」 ガラスモールド成型により光学ガラス素子を製造する際に使用する超精密金型に関して、金型の加工・計測・表面処理についての基礎的事項や最新技術、周辺技術として製造を効率化するために開発しているシミュレーション等について説明頂いた。材料表面の易切削性アモルファス化や、ダイアモンドエンドミルによる微細加工等の新技術や、高精度化されたシミュレーションを用いることで、精密金型の製造技術が現在も進化し続けていることを理解することができた。 [講演3]「1次元フォトニック結晶による光学素子」 フォトニック結晶の原理と、1次元フォトニック結晶を用いた光学素子中の光の伝播シミュレーションや、実際に作製した導波路の評価結果等について説明頂いた。1次元フォトニック結晶を用いることで、平面方向の光の閉じ込めと、自由な形状の導波路や共振器の配置が可能となり、光集積回路の実現に必要な技術であることが理解できた。また、応用例として結合共振器と開放型導波路の設計・シミュレーション結果もご紹介頂き、フォトニック結晶について基礎から先端技術まで広く理解することができた。 今回の講演会は、ガラスを用いた光学素子に関する先端研究と、光学ガラス素子の製造技術について講演頂きました。3名の先生方には基礎から先端研究の内容まで丁寧にご説明頂き、幅広い知識を習得することができ、有意義な講演会にできたと思います。今後ともNGF若手懇談会をよろしくお願い致します。 以上 |
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