ガラスの状態 |
ガラス
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(がらす)
Glass
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非晶質固体で、ガラス転移温度を持つもの。通常は溶融体を結晶化させずに冷却して固化させた無機質固体。
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結晶化ガラス
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(けっしょうかがらす)
Glass Ceramics
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ガラスを結晶化した結晶質とガラス質からなる固体材料。
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薄膜
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(はくまく)
Thin Film
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基板上に形成したガラス質の薄層の被膜。
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非ガラス
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(ひがらす)
Not Vitrified
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その組成のバッチはガラス化しないことが実験的に確認された化学組成。
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複合材料
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(ふくごうざいりょう)
Composite
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ガラスと他材料の複合体。
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変成ガラス
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(へんせいがらす)
Modified
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ガラスを分相、酸溶出又はイオン交換のように物理的化学的な処理によって変成してできたガラス材料。
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溶融体
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(ようゆうたい)
Melt
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ガラスに関連した無機質の高温の液体で、それが低温で固化したものは必ずしもガラスとはならないものもある。
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形状・特徴・製法 |
フリット
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(ふりっと)
Frit
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溶融して水中や空気中でし急冷し、次に粉砕又は摩砕して作った粉末ガラスで、絵付け用インク、ゆう薬及び封着に使われる。
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ビーズ
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(びーず)
Bead
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小粒の中実球。
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バルーン
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(ばるーん)
Balloon
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小粒のガラス中空球。
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板ガラス
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(いたがらす)
Flat Glass
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板ガラス平面状のガラスを総称する用語。 磨き板ガラス、普通板ガラス、型板ガラス及びフロート板ガラスを含む。
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磨き板ガラス
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(みがきいたがらす)
Plate Glass
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ロール成形後、両面を研磨した板ガラス。
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普通板ガラス
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(ふつういたがらす)
Sheet Glass
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連続的に自由表面を形成して作った板ガラス。
例:フルコール板ガラス。 |
多孔質ガラス
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連結した細孔が充満したガラス。
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泡ガラス
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小さな泡からなるスポンジ状のガラス質の断熱材。
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異方性ガラス
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(いほうせいがらす)
Anisotropic Glass
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光の伝搬に関して、方向によってその伝わり方の異なるガラスで、複数の屈折率を持つこととなる。
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屈折率分布ガラス
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(くっせつりつぶんぷがらす)
Graded Index Glass
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表面から内部に向かって特定のパターンの屈折率分布をもつガラス。
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燒結ガラス
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(しようけつがらす)
Sintered Glass
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ガラス粒またはガラス粉を成形し、融着したもの。
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モールドガラス
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(もーるどがらす)
Molded Glass
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型で成形したガラス。
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鋳造ガラス
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(ちゅうぞうがらす)
Casting Glass
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溶融ガラスを型または定盤に流し込んで作ったガラス。
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低融点ガラス
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(ていゆうてんがらす)
Low-melting Glass
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600C 以下で軟化流動するガラス。
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硬質ガラス
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(こうしつがらす)
Hard Glass
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(1)高温で粘度の高いガラス。
(2)軟化点の高いガラス。
(3)溶融の困難なガラス。
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低アルカリガラス
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(ていあるかりがらす)
Low Alkali Glass
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アルカリ酸化物含有量が5%以下のガラス。
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混合アルカリガラス
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(こんごうあるかりがらす)
Mixed Alkali Glass
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複数のアルカリを含有するガラス。
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強化ガラス
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(きょうかがらす)
Tempered Glass
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表面に物理的又は化学的に圧縮応力を加えた高強度ガラス。
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溶解
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(ようかい)
Dissolution
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(形状・特徴・製法) ガラス原料を加熱して溶かすこと。ガラス原料は溶けていく過程で固液反応によりガラス化するため、この言葉が使われる。「溶融」の方が広い意味で使用され、カレットガラスのみを溶かす場合は「溶融」を使う。「熔解」は当用漢字ではないので極力用いない。
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溶出ガラス
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(ようしゅつがらす)
Leached Glass
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ガラス質材料を酸処理して特定の成分が溶出した残りのガラス。
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ドープしたガラス
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(どーぷしたがらす)
Doped(Stuffed) Glass
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多孔質ガラスに他成分をしみ込ませるか、イオンビーム処理のように他成分を表面から導入したガラス。
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快削性ガラス
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(かいさくせいがらす)
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穴開け、切削のような機械加工の容易なガラス。
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機械加工可能ガラス
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(きかいかこうかのうがらす) Machinable Glass
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‘機械加工容易な’と同じ。
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フォトクロミズム
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(ふぉとくろみすむ)
Photochromism
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光に当たると着色し、暗所で色が消えるような現象。
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フォトトロピー
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(ふぉととろびー)
Phototropy
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‘フォトクロミスム’と同じ。
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ゾルゲルガラス
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(ぞるげるがらす)
Sol-Gel Glass
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ゾルをグル化して、乾燥後焼結して作ったガラス。金属アルコール化合物、溶剤及び触媒の混合物が代表的な出発物質である。
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シーブイディー
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(しーぶいでぃー)
CVD
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化学蒸着の略語。気相の熱分解生成物を基板上に堆積させる方法。
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ピーブイディー
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(びーぶいでぃー)
PVD
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物理蒸着の略語。真空蒸着やスパックリングが代表例。
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クラウンガラス
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(くらうんがらす)
Crown Glass
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(1)ソーダ石灰ガラスを指す。これに対するものはフリントガラスである。
(2)クラウン法(大きなガラス中空球を回転して平板にする手吹き製法)で作った板ガラス。
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クリスタルガラス
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(くりすたるがらす)
Crystal Glass
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工芸作品やテーブルウェアに使われる無色で、透明性の高いガラス。
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光学クラウンガラス
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(こうがくくらうんがらす)
Optical Crown Glass
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屈折率が小さく、低分散の光学ガラスで、アッベ数が55.0以上、またはアッベ数が 50.0 から 55.0でかつ屈折率が1.60より大きいもの。
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光学フリントガラス
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(こうがくふりんとがらす)
Optical Flint Glass
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屈折率の大きい高分散の光学ガラスで、アッベ数が50.0以下のものか、または屈折率が1.60以下でアッベ数が55.0以下のものを指す。
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鉛クリスタルガラス
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(なまりくりすたるがらす)
Lead crystal glass
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酸化鉛を24 質量%以上含むけい酸塩ガラス。ガラス器に使われ、重量感があり、不純物の鉄分が少なくて(Fe2O3 <0.003%t程度)透明性が良く、また屈折率が大きいのでカットすると輝きが著しい。
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軟質ガラス
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(なんしつがらす)
Soft Glass
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(1)通常のガラス材料のうち、軟化点の低いものあるいは熱膨張係数の大きなもの,または溶融の容易なもの。ソーダ石灰ガラスが代表的。
(2)スクラッチによりきずのつきやすいガラス。
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フリントガラス
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(ふりんとがらす)
Flint Glass
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(1)無色の透明性の良い鉛ガラス。
(2)光学ガラスでは光学フリントガラス参照。
(3)無色の透明性の良いソーダ石灰ガラスの名称で、びんガラス又はガラス器に用いられる。
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用途 |
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波長選択素子
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(はちょうせんたくそし)
Wavelength Selector
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透過光又は反射光が特定の波長範囲の光になるように選択できる光学素子。
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放射性廃棄物固化
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(ほうしゃせいはいきぶつこか)
Radioactive Waste Solidification
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放射性廃棄物中の放射性成分をガラス形成成分と混合し、その混合物を溶融して廃棄可能なガラス固化体とするプロセス。
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モールドレンズ
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(もーるどれんず)
Molded Lens
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モールド成形で作った非研磨ガラスレンズ、非球面レンズも成形可能。
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光アイソレータ
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(ひかりあいそれーた)
Isolator
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偏光子を利用した一方向のみ光が透過する光学部品。
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偏光ファイバ
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(へんこうふぁいば)
Polarization-Maintaining Fiber
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特定の方向の偏光のみが伝わる光ファイバ。
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ファイバーアレイ
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(ふぁいばーあれい)
Fiber Array
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多数の光ファイバを束ねて融着して断面を研磨したもので、画像の伝送が可能。
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光偏向素子
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(ひかりへんこうそし)
Optical Modulator
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光線の方向振らすことのできる光学素子。
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消去可能な
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(しょうきょかのうな)
Erasable
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記録を消去可能なメモリーデバイス。
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ハーメチックシール
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(はーめちっくしーる)
Hermetic Seal
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完全に気密封止したガラス部品。
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イオン電極
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(いおんでんきょく)
Ion Electrode
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特性 |
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強度
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(きょうど)
Strength of glass
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ガラスの破壊は引っ張り応力によって起こる。ガラスの破壊応力値は、製造方法や製造後の履歴の影響を受け、一義的には決まらない場合が多い。火作りの表面を持ったガラスの強度は非常に高い。
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加傷強度
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(かしょうきょうど)
Abraded Strength
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ガラス表面に特定の方法で傷をつけた後に測定したガラスの破壊強度。この値は実用強度として使われる。
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静的疲労
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(せいてきひろう)
Static Fatigue
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静的な荷重を印加した状態で、時間経過と共にガラスの強度が低下する現象。
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動的疲労
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(どうてきひろう)
Dynamic Fatigue
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周期的に変動する荷重を印加した状態で、時間経過と共にガラスの強度が低下する現象。
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応力緩和
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(おうりょくかんわ)
Stress Relaxation
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熱的な影響で、ガラス中の応力が時間と共に低下する現象。
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機械加工性
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(きかいかこうせい)
Machinability
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材料の切断、研削又は形状加工のような機械加工のし易さ。
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快削性
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(かいさくせい)
Machinability
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‘機械加工性’を参照。
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液相温度
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(えきそうおんど)
Liquidus Temperature
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溶融体と結晶の初相の間の平衡温度で、その温度以上では結晶が存在しない。
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結晶化温度
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(けっしょうかおんど)
Crytalization Temp
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結晶化処理のためにガラスを熱処理する温度、またはDTA(示差熱分析)で測定した結晶化開始温度。
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結晶の溶融温度
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(けっしょうのようゆうおんど)
Melting Temp of Crystal
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DTA(示差熱分析)で検知したガラス中の結晶が溶融を開始する温度。
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相分離
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(そうぶんり)
Phase Separation
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溶融体が化学組成の異なる2に分離する現象。
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分相
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(ぶんそう)
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‘相分離’と同じ。
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線膨張係数
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(せんぼうちょうけいすう)
Linear Expansion Coefficent
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特定の温度における熱膨張曲線の傾斜、または特定の点の温度における熱膨張の温度勾配。
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溶融温度
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(ようゆうおんど)
Melting Temperature
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‘溶融点’と同じ。(ASTM C162)
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溶融点
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ガラスの溶融が経済的な速度で進むような炉の温度範囲で、ガラスの粘度が1E1.5 to 1E2.5 dPa・sの範囲にある。ガラス相互の比較のため、1E+2 dPa・sの粘度の温度が特性点として定義されている。(ISO 7884-1)
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作業温度範囲
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(さぎょうおんどはんい)
Working Range
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特定のプロセスでガラスを成形するに適したガラスの表面温度の範囲。特定の成形プロセスを考慮しないならば、ガラス相互の比較のためガラスの粘度がほぼIE+3から 1E+8 dPa-sであるような温度範囲を定義する。(ISO 7884-1)
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作業点
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ガラスの成形に適した温度として、ガラス相互を比較するため決めたもので、ガラスの粘度が1E+4 dPa-s であるような温度。(ISO 7884-1)
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軟化点
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均一な直径のガラス繊維を特定の炉中に吊るし、一定速度で昇温するとき、ガラス繊維が自重で伸びる速度が特定の値になる温度。この温度のガラスの粘度は、通常lE+7.6 dPa・sに相当するが、その値はガラスの密度と表面張力によって変わる。
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リトルトン点
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(りとるとんてん)
Littleton Point
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‘軟化点’と同じ。
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屈伏点
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(くっぷくてん)
Deformation Point
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ガラスの熱膨張曲線で、曲線が最大のピークを示す温度。この値は熱膨張の測定方法に依存する。
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徐冷
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ガラスの内部応力を商品として使用可能なレベルに下げるための制御したガラスの冷却方法。時にはガラスの構造変更を目的とすることもある。
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徐冷温度域
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(じょれいおんどいき)
Annealing Range
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ガラス中の残留応力が実用的な速度で除去できる温度範囲で、各種ガラス相互の比較のために、徐冷点とひずみ点で決まる温度範囲とされている。
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徐冷点
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この温度で、ガラスの内部応力は数分で実質的に緩和する。ガラス繊維の伸び速度又はガラスビームのたわみ速度の測定がこの温度の測定に使われる。この温度におけるガラスの粘度は、IE+13からE+13.5 dPa・sに相当し、その値は測定方法によって異なる。
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ガラス転移温度
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(がらすてんいおんど)
Glass Transition Temperature
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通常Tgと称し、この温度を境にガラスが弾性体から粘弾性体に変化し、それはガラスの機械的又は熱的な性質の急激な変化の開始によって特徴づけられる。Tgは選んだ性質と測定法に依存する。熱膨張法及びDTAが代表的な測定法である。
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転移温度
(DTA) |
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示差熱分析法又は示差熱量計で求めた転移温度。
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転移温度
(膨張係数) |
(てんいおんど(ねつぼうちょう))
Tg(Dilatometric)
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熱膨張曲線から求めた転移温度。
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歪点
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この温度で、ガラスの内部応力は数時間で実質的に緩和する。この温度におけるガラスの粘度は、lE+14.5から1E+15 dPa・sに相当し、その値は測定方法によって異なる。
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VFTの式
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Vogel-Fulcher-Tammann
の式の略。‘フルチャーの式’参照。 |
フルチャーの式
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(ふるちゃーのしき)
Fulcher Equation
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フルチャーによれば、粘性と温度の関係は次の式で表わされる。Log(viscosity)=A+B/(T―To)、ここで、Tは温度、A,B及びToは定数である。定数は3点のデータで決めることができる。ただし、徐冷温度域のデータは使うことはできない。
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アレニウスの式
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(あれにうすのしき)
Arrhenius Equation
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拡散係数や電気伝導度kの温度変化は、k = Aexp(−E/RT) で表わされる。ここで、Aは定数、Eは活性化エネルギー、Rは気体定数、Tは絶対温度である。
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拡散係数の式
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(かくさんけいすうのしき)
Diffusion Coefficient Equqtion
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‘アレニウスの式’参照。
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イオン交換
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ガラス中のイオンが周囲の媒体(例えば溶融塩)中のイオンと置換する現象。この交換反応に関与する代表的なイオンは、アルカリ金属イオンのような1価の陽イオンである。
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溶融性
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ガラスバッチの溶融しやすさ。
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アッベ数
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光の分散能の逆数で光学設計に用いられる数値。(nd-1)/(nF-nC)の式で定義される。ここでnd、nF、nCはそれぞれヘリウムの587.6 nm,水素の486.l nm及び656.3 nmの輝線に対する屈折率である。
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セルマイヤの式
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(せるまいやのしき)
Sellmeier Formula
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セルマイヤによる光の波長に対する屈折率分散の式で、n = 1 + A1L2/(L2 - B1) + A2L2/(L2- B22)+ A3L2/(L2-B3) で表わされる。ここでn及びLは屈折率と光の波長、 Al,A2,A3,A4,及びA5は定数。
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分散式
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(ぶんさんしき)
Dispersion Formula
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次の屈折率の分散式、n =Ao + A1L2 +A2L-2+A3L-4+A4L-8+ A5L-8 ここでn及びLは屈折率と光の波長、 A0,Al,A2,A3,A4,及びA5は定数。
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分散
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光の波長による屈折率の変化。
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全分散
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(ぜんぶんさん)
Total dispersion
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‘平均分散’と同じ。
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主分散
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‘平均分散’と同じ。
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平均分散
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(へいきんぶんさん)
Mean Dispersion
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輝線F(587.6 nm)と輝線C(486.1 nm)に対する屈折率の差。(nF-nC)。
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部分分散比
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(ぶぶんぶんさんひ)
Relative partial dispersion
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光の波長x及びyに対する屈折率をnx及びnyとするとき、Px,y = (nx-ny)/(nF-nC)で示されるPx,yを部分分散比という。ここで(nF-nC)は平均分散である。
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光弾性定数
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(こうだんせいていすう)
Stress Optical Coeff
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光弾性の手法で求めた光路差を応力に変換する定数で、ガラスの内部応力の測定に使われる。
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透過率
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入射光のエネルギーに対する透過光のエネルギーの割合T。光が板ガラスに垂直入射する場合、Tは次式で表わされる。T=(1-R)(1-R)exp(-ax)、ここでRはガラスの反射率、aは光の吸収係数、xは板ガラスの厚さである。
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吸光度
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(きゅうこうど)
Optical Absorbance
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媒体中に入射する光および透過する光のエネルギーをそれぞれIo, I とするとき、A = (I/Io) で表されるAを指す。
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光吸収率
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(ひかりきゅうしゅうりつ)
Optical Absorbance
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入射光対する吸収光の割合Aで、それは次式で表わされる。A=(1−R-S-T)、ここでRは反射光の割合、Sは散乱光の割合、またTは透過率である。
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光学濃度
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(こうがくのうど)
Optical density
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媒体中に入射する光および透過する光のエネルギーをそれぞれ Io, I とするとき、D = -log(I/Io) で表されるDを指す。
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内部透過率
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(ないぶとうかりつ)
Internal transmission
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ガラス内部を通過するする光の透過率。表面の反射を考慮しない。
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反射率
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入射光強度に対する反射光強度の割合。ガラスに光が垂直入射する場合、p=(n-1)/(n+1)とするとき、反射率はpの2乗で表わされる。但し、ガラスは表面処理してないものとする。
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光吸収端
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(ひかりきゅうしゅうたん)
Optical absorption edge
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光の連続吸収スペクトルにおいて、波長がこれより長くなると吸収率が急激に減少するようになる部分又はその端をいう。
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オプティカルギャップ
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吸収端の光の波長をLとすると、Eg=hc/L で表わす光子のエネルギーEgをオプティカルギャップという。
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開口数
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(かいこうすう)
Numerical Aperture
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光ファイバで、端面から光軸に向かう光の最大入射角aに関する数値でNAで表す。ファイバのコア及びクラッドの屈折率をそれぞれni、no (ni>no)とすると、niとnoの差が小さいときは NA = sin a =(2ni(ni-no))1/2 である。
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電気伝導度の式の係数
E, So |
(でんきでんどうどのしきのけいすうE, So)
Electric Conductivity E, So
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‘アレニウスの式’参照。電気伝導度Sは、S=So exp(-E/RT) で表される。
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導電率
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‘電気伝導度’と同じ。
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直流体積抵抗係数
E, Ro |
(ちょくりゅうたいせきていこうけいすうE, Ro)
DC Vol Resistivity E, Ro
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‘アレニウスの式’参照。直流体積抵抗率Rは、R=Ro exp(E/RT) で表される。
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交流体積抵抗係数
E, Ro |
(こうりゅうたいせきていこうけいすうE, Ro)
AC Vol Resistivity E, Ro
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‘アレニウスの式’参照。交流体積抵抗率は、R=Ro exp(E/RT)で表される。
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化学的耐久性
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(かがくてきたいきゅうせい)
Chemical Durability
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ガラス表面が物理的にも化学的にもその性質を維持する性能を指し、長期間の水、薬品又は大気との接触の後、ガラス表面の物理的及び化学的変化、あるいは容器の内容物の変化に着目して評価する。
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ヤケ
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ガラス表面が大気の侵食、通常は湿度の影響で劣化する現象。
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加成性
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(かせいせい)
Additivity Relationship
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ガラスの特性値Pの多くは、P = p1・a1 + p2・a2 + pn・an のように各成分のその特性に関する寄与率piとその成分の含有量aiの積の総和で表わすことができる。これを加成性という。含有量は質量%、質量含有率、モル%、モル含有率などで表示され、a1
+ ... + an = 100%又は1である。
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標準輝線スペクトル
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(ひょうじゅんきせんすぺくとる)
Standard Spectral Lines
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光学材料の波長別の光学定数を測定するための特性的な幅の狭い輝線スペクトル。各種元素の放電管の輝線スペクトルを光源として使用し、標準輝線の波長及びその名称は下表の通りである。
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輝線名称:
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t
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s
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r
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C
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C'
|
D
|
d
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波長/nm
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1013.98
|
852,11
|
706.52
|
656.27
|
643.85
|
589.24
|
587.56
|
光源
|
Hg v
|
Cs v
|
He v
|
H
|
Cd v
|
Na v
|
He
|
色
|
赤外
|
赤外
|
赤
|
赤
|
赤
|
黄
|
黄
|
輝線名称:
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e
|
F
|
F'
|
g
|
h
|
i
|
|
波長/nm
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546.07
|
486.13
|
479.99
|
435.83
|
404.66
|
365.01
|
|
光源
|
Hg v
|
H
|
Cd v
|
Hg v
|
Hg v
|
Hg v
|
|
色
|
緑
|
青
|
青
|
青
|
紫
|
紫外
|
|
|
耐候性
|
(たいこうせい)
Climate Resistance
|
‘やけ’に対する抵抗性
|