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Asahi Glass Co., Ltd Nippon Sheet Glass HOYA Glass Nippon Electric Glass Central Glass

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最新号目次


Serial No.126 cover photo NEW GLASS
Vol.34 No.1 2019
(Serial No.126)
表 紙:広範囲波長において高透過率を実現し,さまざまなレンズ形状に対応可能な4Dフリーフォーム石英ガラス。従来の加工品と比べて価格・リードタイムに優れた石英ガラスを,ニコンの独自製法で実現しました。[写真提供:株式会社ニコン]


巻頭言

さまざまなガラス状態の概念:スピン,電気双極子,歪みのガラス ------- p.1 [試し読み]

マルチフェロイクス(multiferroics)という言葉が固体物理学や固体化学の分野に現れて20 年ほどが経つ。これは複数の(multi-)フェロ的な(ferro-)性質を持つ物質と定義される。「フェロ的な」性質とはすなわち「強い」性質であり,特徴的な物性の観点から物質を眺めたときに現れる概念である強誘電性(ferroelectricity),強磁性(ferromagnetism),強弾性(ferroelasticity)などに使われている。

京都大学 田中 勝久


特集「ガラスの発光」

1)蛍光ガラスの研究開発の現状と実用化への課題 ------- p.3 [試し読み]

"蛍光体は,希土類,Mn,Cu などの発光イオンをカチオンサイトに置換した結晶であると従来から考えられてきた。結晶のように特定のカチオンサイトがないガラスは変換効率が低いと考えられてきたが1990 年代後半に住田光学ガラスから高効率蛍光ガラスが発表されて以降,内部量子効が結晶に近いガラスは報告されるようになってきている。"

国立研究開発法人 産業技術総合研究所 赤井 智子

2)無容器法による中赤外発光ガラスの開発 ------- p.7 [試し読み]

希土類イオンを発光中心として含んだ材料は,固体レーザーや発光素子,波長変換など,幅広い分野で利用されている。中でもEr3+ の2.7 μm 帯の発光は,その波長帯域が水の吸収帯域と一致することから,生体・医療分野を中心に潜在的用途が多数存在する。しかしEr3+:2.7 μm 帯を光源として利用するには,主として3 つの課題がある。

(株)ニコン 吉本 幸平 他4名

3)希土類イオン添加ガラスの近赤外広帯域蛍光体応用 〜Pr 3+添加GeO2系ガラスの例〜 ------- p.11 [試し読み]

近年,スーパーマーケット等で販売されている果物(みかんや梨など)のパッケージに,「光センサー使用」というような記載を見ることができる。これは,近赤外分光分析技術によって糖度を定量分析していることを示している。青果物に対する近赤外分光分析技術では,波長750 〜 1250 nm 程度の近赤外線が用いられる。

青山学院大学 渕 真悟

4)酸フッ化物ガラスのナノ結晶化機構とガラス構造 ------- p.15 [試し読み]

ガラスは透明性や硬さ,形状賦与特性など優れた特性を持つ一方,ランダム構造のため結晶のような中・長距離構造に由来する多彩な機能性は基本的に発現しない。1957 年のStookey(Corning)による結晶化ガラスの発明以来,ガラスの結晶化によるガラスの特性制御,機能性賦与が試みられている。ガラスと結晶のそれぞれの機能性を最大化するには,

国立研究開発法人 産業技術総合研究所 篠崎 健二

5)フローズン・ソルベ法による光エネルギー貯蔵材料の作製 ------- p.21 [試し読み]

本項では酸化物融液中の相分離を利用して,結晶とガラスのコンポジットを作製するフローズン・ソルベ法を用いて作製した光エネルギー貯蔵性の結晶化ガラスを紹介する。一般的に結晶化ガラスは熱力学的に準安定なランダム構造を持つガラスを再加熱することで,ガラス構造の一部に結晶を析出させて得られるガラスと結晶の複合材料を指す。

東京理科大学 中西 貴之

6)SiAlON 蛍光体分散ガラス ------- p.25 [試し読み]

耐熱材料としてよく知られている酸窒化物セラミックスに発光イオンであるユーロピウム(Eu)イオンをドープすることで耐熱性が高く演色性に優れた蛍光体となる。特に,その中でもケイ素,アルミを主成分とする酸窒化物であるSiAlON 蛍光体は代表的なものの一つである。SiAlON 蛍光体はその結晶構造に応じて,発光色が変化し,

国立研究開発法人 物質・材料研究機構 瀬川 浩代 他1名


研究最先端

Melt in tube法による機能性ガラスファイバーの作製 ------- p.29 [試し読み]

C. Kao 博士は低損失の光ファイバー及び光通信への応用分野での成果により2009 年のノーベル物理学賞が受賞された。光ファイバーはガラスが持つ透明性,成形特性,溶媒特性,二次加工特性などの特性を最大限に生かした製品の一つであり,現在光通信などの分野で広く使われ,人と人の交流様式に根本的な変革をもたらした。

浙江大学 邱 建栄


いまさら聞けないガラス講座

耐火物の侵食とガラス欠点 ------- p.33 [試し読み]

ガラス窯に使用される耐火物については,ガラスの種類,窯の部位,生産規模等に応じて様々な種類のものが用いられているが,これらの損傷とガラス欠点には密接な関係がある。そのため,ガラス欠点の低減のためには適切な耐火物を使用することが重要である。本稿では,ガラス窯溶解槽のガラス接触部に用いられる電鋳耐火物の侵食と,それにより発生するガラス欠点の例について述べる。

AGCセラミックス(株) 俣野 健児


研究機関紹介(訪問)

1)ソルボンヌ大学滞在記 ------- p.37 [試し読み]

筆者は,2017 年8 月から2018 年7 月にかけて,フランスのパリにあるソルボンヌ大学(UPMC)の研究室に約1 年間留学していた。筆者はICG Summer School に参加するために一度フランスに来る機会があったが,1 週間という短い期間であり,フランスの中心地であるパリを訪れるのは初めてだった。現地での研究生活とともに,ソルボンヌ大学,そしてパリでの暮らしについてお伝えしたい。

東京工業大学 門 力也

2)2回目のレンヌ第1大学(仏)滞在記 ------- p.41 [試し読み]

2017年10月〜2018年9月末までのおよそ1年間,レンヌ第1大学(フランス)のT. Rouxel教授の研究室に滞在した。実は2010年にも当時在籍していた兵庫県立大学の支援により,Rouxel研でガラスの力学評価を勉強する機会があり,レンヌ滞在は今回で2回目となる。レンヌはパリなどからモン蜒Tン= ミシェルに向かう経由街としても知られ,聞き覚えのある方もおられると思う。

名古屋工業大学 大幸 裕介


ニューガラス関連学会「ICG Annual Meeting 2018」

1)ICG Annual Meeting 2018を開催して ------- p.44 [試し読み]

2018年9月23日から26日まで,パシフィコ横浜でInternational Commission on Glass(ICG)の年会を開催しました。多くの方に参加していただき,また,多くの企業や助成会からご支援を賜ったことを,開催の準備を行ってきたひとりとして感謝申し上げます。また,盛会の内に閉会することができたことをご報告いたします。

東京大学 井上 博之

2)ICG Annual Meeting 2018参加報告 ------- p.49 [試し読み]

ICG が主催する国際会議には,3年に一度開かれるCongress と,Congress がない2年間で毎年開催されるAnnual meeting があるが,これら2つの会議を含めて過去の開催国を振り返ると,日本での開催は2004年(京都,Congress)以来であり,実に14年振りとなる。ガラス分野で大きな国際会議が日本で開催されるということで,日本からの参加者・発表者が非常に多かった印象を持った。

日本電気硝子(株) 中村 道幸

3)ICG Annual Meeting 2018 Yokohama 参加報告 ------- p.52 [試し読み]

規模のやや小さいAnnual Meeting ではあるとはいえ,ICG の開催は2004年の第20回の京都開催以来であり,多くのガラスの研究者が日本の横浜に集うという,またとない機会であった。そこで,新たな発見や繋がりを期待し,また旧知の方々との再会を楽しみに本学会へ参加した。

AGC(株) 林 和孝

4)国際学会ICG Annual Meeting 2018への参加報告 ------- p.55 [試し読み]

IHI は,これまでに自主研究として福島第一原子力発電所から発生する廃棄物の安定化に関わる研究開発を実施しており,その取り組み状況及び成果を発表するとともに,関連する研究内容の調査を行う目的で参加した。

(株)IHI 鬼木 俊郎


新製品・新技術紹介

1)フリーフォール型海底探査機「江戸っ子1号」の開発 ------- p.58 [試し読み]

東京下町の中小企業が結集し深海探査機「江戸っ子1号」の開発を開始した。開発に当たってはプロジェクトを発足させ,様々な企業や行政法人,大学,金融機関,個人から支援を受けて試作機を作製し,加圧テストや漁船を使用し,浅い海での実験を繰り返し行い,4年をかけて3機体を作り上げた。その3機体は,2013年11月に日本海溝の最深7800m の深海で撮影した3D動画を持ち帰ることができた。

岡本硝子(株) 高橋 弘

2)デジタルカメラ用 近赤外カットフィルターガラス ------- p.61 [試し読み]

一眼レフ(ミラーレス等)カメラに採用されているガラスについて紹介を行う。紹介するガラスは,アルミナセラミックスとの接合に適し(熱膨張係数が65〜70×10-7 ),固体撮像素子に影響を及ぼすと思われるα線やβ線の発生を少なく硬度の高いガラスで,信頼性(耐湿性)の高いガラスとなっている。ガラス組成は,P2O5-Al2O3-R2O-RO‐F になりフッ素含有である。

松浪硝子工業(株) 柳 一善


新刊紹介

ガラスの科学・技術をより良く知ってもらうために―ICG サマースクール10 周年を記念して― ------- p.63 [試し読み]

国際ガラス委員会(ICG: International Commission on Glass)編集による“Teaching Glass Better”が2018 年7 月に発刊された。ICGが最近力を入れて編集した書籍としては2010年に発刊された“Making Glass Better”に次ぐ2冊目となる。今回の書籍はICG が2009年夏から毎年南フランスのモンペリエで開講してきたサマースクールが10周年を迎えた記念に,これまでの中心的な講義内容をまとめたものとなっている。

ロンドン大学 高田 章


関連団体

2019年「ガラス産業連合会新年会」報告 ------- p.66 [試し読み]

東京ではこの冬,乾燥した日が続き,寒さも厳しい毎日となっています。そんな中,恒例となりました「ガラス産業連合会(GIC)新年会」が,2019年1月25日(金)に東京都千代田区の如水会館にて開催されました。ガラス産業連合会は2000年3月に設立され,この新年会は今年で第19回目となりました。

(一社)ニューガラスフォーラム 事務局


私の研究ヒストリー

半世紀間のアメリカの大学での生活(その2) ------- p.70 [試し読み]

アメリカの大学院へ入学して,3 年あまり経って私が,丁度30 歳の時博士号を取得しPostdocの仕事を探しているとき,方々の大学の若いガラス研究者と知り会いになりました。そのころ会った若い研究者は大部分,当時既に大学のAssociate Professor(准教授)でした。後でわかったことですが,これらの人々は私と同年または,私より若年でした。

レンセラー工科大学 友澤 稔


コラム

遍歴と局在 〜ガラスと結晶の狭間で〜 ------- p.76 [試し読み]

私の研究は結晶から始まった。学生時代の研究は,いわゆる固体物理や物性物理という分野で,物質が本来有している普遍的な物性を明らかにするために,不純物を含まない純粋な単結晶こそがそれに値する対象であると教えられた。私が在籍していた研究室は,先生が電総研から異動してきて間もなくの黎明期にあたり,したがって赤外線集中加熱炉などの単結晶育成装置が立上げ中のため,もっぱら専門メーカーにお願いして物性評価のための単結晶試料を購入して賄っていた。

東北大学 藤原 巧



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