若手懇談会前回の講演会
94回講演会報告について


第94回若手懇談会開催報告

【日時】2008年2月18日(水)13時〜19時
【場所】ニューガラスフォーラム会議室

[講演1]「革新的省ガラス溶解技術研究開発状況」
      物質・材料研究機構(独) 井上 悟 先生

 ガラス溶解技術の大幅な省エネルギー化を目差し、NEDOプロジェクトとして実施されている新しい溶融技術の開発状況について解説頂いた。従来の蓄熱型シーメンス炉では、大幅なエネルギー削減が望めないため、新たな溶融方法としてガラス原料を気中で直接溶融ガラス化する気中溶解技術の開発に取り組まれている。先導研究において溶融エネルギーの削減と、炉の小型化により従来の半分のエネルギーでガラスの溶融が可能との結論に至っており、本溶解技術は今後各ガラスメーカーにてガラス製品製造へと展開され、日本のガラス産業の省エネルギー化に大きな役割を果たすものと考えている。 井上先生ご講演




[講演2]「石英ガラス高温粘性変形の剛塑性有限要素解析」
      コバレントマテリアル(株) 辛 平先生

 複雑で予測の難しい石英ガラスの高温粘性変形問題について、粘性変形の構成則を剛塑性の等価構成則変換することにより、剛塑性有限要素解析(RPFEM)を粘性変形問題へと適用された事例について解説頂いた。本講演ではRPFEMの理論要点と、解析事例について詳しく説明頂き、本計算方法が大きな変形を伴う石英ガラスの高温粘性変形も正確に予測できること、汎用FEMソフトを利用し簡便に実現できる解析であることが理解できた。本シミュレーションは今後多くの課題解決へと適用され、幅広く普及していくものと考えている。辛先生ご講演




[講演3]「「蛍光ガラス材料の開発とその応用展開」
      産業技術総合研究所(独) 赤井 智子 先生

多孔質ガラスを利用した蛍光ガラス材料の開発について説明頂いた。発光元素以外に種々の元素を添加することで、発光の高輝度化や励起帯の調整が可能な蛍光ガラスの作製が可能となることが理解できた。現在はガラス蛍光体の持つ透明性や安定性といった、他の蛍光体にはない特徴を生かした応用展開に取り組まれており、その一例としてディスプレイデバイスへの応用研究についても解説頂いた。新規材料の応用用途開拓は非常に大変な仕事であると考えているが、ガラス蛍光体の発する優しい光には人をひきつける魅力があり、今後広く普及していくものと考えている。 赤井先生ご講演




 今回の講演会は、最新のガラス溶解技術・高温粘性変形のシミュレーション技法・蛍光ガラス材料の開発と、幅広い分野の先生方にご講演頂き、ガラスおよびガラスを用いた製品の製造技術と先端研究について多角的な知識を得ることができる、大変貴重な機会を得ることが出来たと考えています。今年度若手懇談会の役員交代後初の講演会ということもあり、運営に至らない点もございましたが、質疑応答や懇親会での交流に、講師の先生方、参加者の皆様とも積極的に参加頂き、有意義な懇談会にできたのではないかと思います。今後とも、NGF若手懇談会をよろしくお願い致します。

以上

2009年3月13日
若手懇談会 副会長
米沢 和泰




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