ニューガラスとは

 ニューガラスとは、「新しい材料と新しい作製技術や精密加工技術を用いて、ガラスが本来持っている優れた性質を、これまでの観念を超えた精度に高め、高機能化したガラス」を意味し、オプトエレクトロニクス、ディスプレイ、ストレージ、バイオ、環境、新エネルギーといった近未来の産業分野を開発するのに不可欠な新素材として注目を集めています。
 ガラスの持っている優れた性質としては、

(1)光学的に均質で光を良く通す(透光性)。
(2)ほとんどすべての、多種多様な機能性を持つ元素を溶かし込むことが出来るので、広い範囲の組成が可能となり、広い範囲の特性が得られる(組成自由度)。
(3)いろいろな形に作りやすい(成形性)。
(4)強さ、硬さ、化学的耐久性が優れている(高強度・耐久性)。
(5)表面処理により、各種の機能を付加できる(機能付加性)。

などがあげられます。
 これらの優れた性質を利用して、エレクトロニクスやオプトエレクトロニクスの関連分野で求められる新しい機能を生み出すために、超高純度化、超微細加工などの最先端技術がフルに活用されたニューガラスが登場しているのです。
 これらのニューガラスは、下に掲げるように多くの分野で産業を支える重要な役割を担っています。 ここでは、現在用いられている代表的なニューガラスと将来分野のガラスの一端を紹介しています。



1.光通信システムに使用されているガラス
2.マイクロレンズアレイ
3.ICフォトマスク
4.合成石英ガラス
5.非球面高精度レンズ
6.PDP用基板ガラス
7.PDP用ガラスペースト
8.TFT液晶ディスプレイ用基板ガラス
9.ガラス磁気ディスク
10.低温焼成多層基板ガラス
11.ゼロ膨張結晶化ガラス
12.建築用高機能性ガラス
13.自動車用機能性ガラス
14.抗菌ガラス
15.マイクロ化学チップ
16.薄膜太陽電池用基板ガラス
17.燃料電池用ガラス膜
18.ファラデー回転ガラス
19.蓄光ガラス
20.ナノガラス

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